5ページ あまつきさん ページ5
「ふふっ、ああ奇遇だね！僕も赤ちゃん拾ったよ！二人も！」
目の前の天月さんはにっこー！とした顔で爆弾発言をした。
「え？天月さんも！？」
「そーそー」
天月さんはポケットからスマホを取り出した。
「えっとー、これこれ」
スマホをイジって画面を俺らに向ける。
そこには
「はぁっー、かわいい！え、誰ですかこの天使たち！」
白い髪の赤ちゃんと、その子より少し大きい青い髪の子供が向い合せで寝ている写真。
「えっと、白い髪のほうがまふゆ。まだ生後9ヶ月。青いほうはそらる。3歳かな。いつもまふとそらって呼んでるよ」
もっほんとねー、かわいいよ！赤ちゃん！とはしゃぐ天月さん。
「店の前でもあれだし、なか入ろうか」
と言われ、入店した。中は普通のドラッグストアの風景だ。
そして5分ほどのマシンガントークを聞かされた。
「もうホントね、まふはまだちっちゃいけど、そらがね、天月さんは仕事でしょ？っていって面倒見てくれるの！それでね、面倒見てくれたお礼にお金あげたらいらないっていってさ！家族だから当然のことだよっていってほんっっとかわいいの！もう、なんだろ、こんないい子に育ってさぁ………あ、あと前まふがね」
俺は呆れつつ聞いてるけど坂田は熱心に聞いていた。
「坂田、おまえ用があって来たんだろ」
「はっ、そうだった！天月さん！」
「ん？なに？あ、もしかしてもっとまふとそらの写真みたい？」
「あの、違くて…今日は癒衣のおむつとか買いに来たんですけど」
「あっ…そのこ癒衣ちゃんっていうんだ！じゃなくて……ごめんね、なんか付き合わせちゃって。じゃあごゆっくり」
といって天月さんはレジに向かった。
「おむつとかウエットティッシュとかってどう決めればいいんだろ」
「んー、天月さんに聞けば？」
「はいはい天月さんだよ？何かお困りかな？」
俺と坂田の間からにこにこの天月さん再び。
「うわっ、びっくりした…」
「その様子だと、赤ちゃん用品買うのはじめてだよね？」
「はっ、はい」
「天月さんが教えてしんぜよ〜」
「ありがとうございます！」
天月さんはいろいろな事を教えてくれた。
赤ちゃんは敏感肌だから刺激の弱いものを。
おむつはお尻に気を使ったのを選ぶ。
粉ミルクは栄養分が高いのがオススメなどなど。
そして帰りには「これそらのお古だから、良かったら貰って」とベビーカーやベビーベッドを貰った。
いたれりつくせり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 217人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「マフィアパロ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさ@Bsc(プロフ) - 初めまして！面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年6月20日 23時) (
レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 突然すいません！めっちゃ好きです！頑張ってください！！ (2021年3月17日 15時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
