18ページ カフェのくろねこさん ページ18
カフェに入ると、オシャレなジャズとあまいスイーツの匂いが心を満たしてくれた。
カウンターからはいつもの人が出てきた。
「おっ、うらちゃんじゃん。久しぶりだね〜〜」
金髪にショートの髪の毛、生意気な口元にそしてなにより小柄な体格。
「あら、今日はかわいい赤ちゃんも一緒？」
彼女の名は、96猫。
表ではcafe Whippleを経営しており、裏では数多の情報を握る情報屋をしている。
勿論俺らはここのお得意様だ。
小さい時からずっと首領と友好関係なんだとか。
「あぁ。かわいいだろ。俺の自慢の妹だ」
「めちゃかわいい。養いたいし食べたい…んで何食べるー？」
手慣れた手付きでお冷を出す96猫。
「フツーのカツサンド、カラシフツーと、あとコーヒー一つとお湯を一つ」
「はーい、すぐ作るねー。そこの赤ちゃんは何か食べる？」
「いや、携帯用のミルクあるから大丈夫だ」
「なるほど、だからお湯」
お湯を貰い、携帯しているスティック状の粉ミルクを哺乳瓶に入れ、お湯7割と冷3割を入れて哺乳瓶をまわして掻き混ぜる。
人肌温度になったら癒衣を抱っこして飲ませる。
そっと渡すと哺乳瓶を掴んでくびくびと飲んでとてもかわいらしい。
「「かぁい〜〜〜〜！！！」」
「ねね、抱っこしたい！その間にカツサンド食べな！ほい、カツサンド！」
「んあぁ、ありがと」
癒衣とカツサンドが交換されるように各々の手に渡った。
「しっかし、最近は子育てブームなのかね〜」
「？どゆことだ？」
「だってうらちゃんたちは癒衣ちゃんでしょ〜、あまちゅんとこはまふとそらだし、あと、げろさんとかあらきさんのとこもいたしな…」
「………後半二人は初耳なんだが？」
「マジ？今度行ってみな。どちゃくそかわいかったぞ」
「まじか」
あのげろさんとあらきさんがかぁ…。
癒衣に友達ができるな。嬉しいことだ。
………………たぶん。
飲み終わったのか、哺乳瓶をテーブルに置いてげっぷさせた。
お腹いっぱいで眠くなったのか、すやすやと寝息を立てて寝た。
かわいいかわいいと言いながらベビーカーに置いた。
「あぁ、あと。あとで何時ものくれ」
「はいはいブルーマウンテンね、お代はいつもんとこから差し引いておくね〜」
とコーヒー豆を受け取る。
「お得意様だろ、ちったぁ安くしてくれ」
「んぇー、ねおとちゃんなら考えたかなぁ〜」
ねおとちゃんかわいーし〜嫁にほちぃ〜とかほざいてる96猫にお代を置いてカフェを出た。
続く (更新停止中)
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うさ@Bsc(プロフ) - 初めまして！面白かったです！更新頑張ってください！ (2021年6月20日 23時) (
レス) id: b72b4d2a41 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 突然すいません！めっちゃ好きです！頑張ってください！！ (2021年3月17日 15時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
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