７ ﾃﾋｮﾝside ページ7
「なんでだろ...」
そう言いながら考え事を始めたA。
さっきの質問の答えは返ってこないみたいだから、とりあえずご飯食べよ。
そう思いたって、考え事をしているAの隣でもくもくとご飯を食べた。
うん、ご飯うまい。
俺がご飯を食べ終えてもまだ「うーん」と考え事をしている。
まだ考え事してたのかよ。
「A、ご飯は？」
と声をかけると、「あ！」と言って食べ始めた。
...ホント、今まで会ってきた女とタイプが全然違って飽きない(笑)
Aを見てると、からかいたくなるんだよね。
仕事柄、結構キャピキャピした女がいるのがちょっとなって思って女の人、苦手だったんだけど。
Aはキャピキャピしてなくて、サバサバしてるんだけど、ちょーっと可愛いげもあるから、別っていうか。
この感情が初めてだから、よくわかんない。
頬杖をついて、ご飯を食べるAを観察。
よく見ると、スッピンと化粧してるときと顔があんまり変わらなくて素って感じ。
今は化粧してるけど、ナチュラルで。
童顔だし、俺より年下に見える。
ショートの髪もすごく似合ってる。
ていうか、初めてまじまじと見たけどこんな顔してたっけ。
不覚にも、かわいいと思ってしまった。
...俺のタイプではないんだけど。
目線をそらし、そう思いながら頭をガシガシとかいていると
「あれ。テヒョン、いつの間にご飯食べ終わってたの？」
と口をもごもごさせながら話しかけてきた。
「あーAが一人でぶつぶつ言ってる間にたべた。ってか、食べながらしゃべるなよ。きたない。」
と、からかい気味に言うと「む。」と言いながらふてくされた。
...なにこの子。
またまた不覚にもかわいいと思ってしまって、考えた結果、自分がおかしくなったのかな。という結論に至った。
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作者名：おぐり | 作成日時：2017年10月24日 13時
