49 ジョングクside ページ49
「あー、疲れた」
「疲れたね〜」
「...眠い」
雑誌の撮影が終わり、メンバー各々がつぶやきながら移動用の車に乗り込む。
カムバックでテレビ番組や雑誌の撮影、インタビューなどで休む時間がないほど忙しい。
仕事の忙しさは今日までで、明日からはまた練習で忙しくなる。
近々ライブもあるから、その準備も進めないといけない。
はぁ、休みほしい。
と思っていると、ポケットに入れていたスマホが鳴る。
誰かと思えば
「...あー、ソナさん」とポツリとつぶやけば、隣に座っていたジミニヒョンが「Aの友達?」と俺の肩に頭を乗せながら覗き込んできた。
『今Aの家で飲んでて、最近テヒョンさんと会えてないって聞いたんだけど。今忙しい時期?』
...ソナさん、今俺らがカムバックの時期だったの知らないのかな。
テレビ番組にめちゃくちゃ出たんだけど?
そう思いながら若干凹んでいると隣のヒョンも「...ね、俺らそんなに知られてないのかな?」と言ってる(笑)
『ちょうどカムバックで忙しくて、夜も帰りが遅くて今は休みがないですね。』
そう返すとすぐに
『テヒョンさん、Aに会ってなくても特に変わりなし?』
と返ってきた。
あの家族会議からテヒョニヒョンは上の空になることが増えたと思う。
仕事中なのにボーッとしてるし。いや、前からボーッとしてるんだけど、今まで以上に。
失敗したりとかそういうことはさすがにないから、ヒョン達も「しっかりしろよ〜」くらいで済んでるけど。
好きって気持ちを自覚したからなのか、最近ヌナに会えてないからなのか理由はわからないんだよね。
『しょっちゅう上の空ですね』
一ピコン一
『今はまだ仕事?』
えー、『今やっと終わって帰りです』っと。
一ピコン一
『マンション近くのコンビニ、来れる?』
...はい?
一ピコン一
『A連れていくから、テヒョンさんよろしく』
いやいやいや、急すぎるし。
あたふたしていると、ジミニヒョンが「ジョングクどうした?」と言って画面を覗き込む。
ソナさんとのやり取りをみて「はー、なるほど」そう言った後
「すいませーん、ちょっと飲み物買いたいんでマンションの近くのコンビニにお願いしまーす」
とマネージャーに声をかけた。
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作者名:おぐり | 作成日時:2017年10月24日 13時