おとなりさん (ページ43)

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４３ｼﾞﾐﾝside ページ43

ｼﾞﾝ「...ちょっとお節介すぎたかな？」

ﾕﾝｷﾞ「テヒョンには、あれくらいがちょうどいいんじゃないんですか？」

ﾅﾑｼﾞｭﾝ「結構混乱してましたけどね。」

ﾎｿｸ「テヒョンはちょっと鈍感すぎますからね...。自分の事より周りを優先するやつだから余計に。」

ヒョン達はテヒョンが出ていった方へ目を向けながら話していて、俺はそれを無言で聞いていた。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「...ヒョン、大丈夫ですかね...」

そう声をかけてきたジョングクは不安そうに俺を見る。

「...テヒョンなら、大丈夫。」

そう言って、ジョングクの不安を消してあげられるようにニコッと笑って見せた。

自分の部屋に戻り、昔の事を思い出していた。

～数年前～

「...なーテヒョン。」

「ん？何？」

「告白されて断れないからって付き合うの、やめた方がいいんじゃないの」

昔からモテるテヒョンは、告白されたら付き合って、別れて、を何度か繰り返していた。
別れる理由はいつも、好きになれなかったから。

「...あー。や、でも、もしかしたら好きになるかもしれないじゃん？」

そう言いながらニッと笑う。
...こういうところ、憎めないよな。

テヒョンは優しい。ちゃんと相手の事を知ろうとするし、好きになろうと努力していた。
...女の子からしたら、それは優しいって訳じゃないのかもしれないけど。

俺は正直、期待させておいて結局好きになれないのなら、最初から断った方がいいと思っていた。
でもテヒョンは「相手の事、何も知らないから断るのは申し訳ない」と言っていて...
俺の中では「何も知らないから断る」だと思っていたから、その意見を聞いたときは驚いた。
テヒョンは相手の事を知りたいらしい。

テヒョンの優しさは相手に理解されにくい時があるから、そこが心配。

「...まぁ、過激な人もいるから気を付けろよ？」

「あー。うん、そうだね。気を付ける」

そう言ったテヒョンは苦笑いをした。