おとなりさん (ページ39)

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「はぁ...」

ジョングクが部屋に来たあと、気まずくて他のメンバーにさっさと挨拶をすませて急いで帰ってきたけど...

「また逃げるようなことしちゃった...」

いや、だって「テヒョンの事で悩んでる」なんて本人に言えるわけないし！

言い訳を考えてたんだけど、嘘はすぐにバレるし...

どうしようもないから、正直に「まだ、言えない悩み」と言ったら「？」って顔してた。

...嘘じゃない。いずれは言わなきゃいけなくなるかもしれないし。

それより...テヒョンの射ぬくような視線
綺麗な顔。じーっと見つめてくる時の表情。
少し大きめの黒のTシャツから見える鎖骨...
さらさらな髪。
思い出したら顔が熱くなってきた...。

というか

「...ほっぺた...テヒョンの手が当たったよね？」

細くて長い指が自分のほっぺたに触れたと思ったらすごく恥ずかしくなった。

「...もー彼女でもないのに...これじゃ、本当に勘違いしちゃう」

両頬に自分の手をあててしゃがみこむ。

「...こんなんで私、これから耐えれるのかな」

今後もテヒョンの行動に振り回されるんだろうと確信した私は、一つため息を吐いてフラフラとした足取りで寝室のベッドにダイブ。

あー。疲れたからベッドがすごく癒し効果...

ころんでいるとそのまま、睡魔に勝てず深い眠りに落ちた。