35 ページ35
「はぁーなんか、疲れた。」
何か流れでテヒョンの部屋についてきたけど...
好きな人の部屋なわけなので、落ち着けない。
というか、私がテヒョンの部屋にいるとか信じられない。
「...テヒョンのにおいがする...」
いい匂いがする。
何の香水使ってるのかな。
これだけでドキドキしっぱなし。
ガチャ
「...お待たせ」
と部屋に入ってきたテヒョンは少し不機嫌...?
と思ったけど、手が塞がっててドアが閉めにくいだろうと思い、テヒョンが持ってるグラスと飲み物を持とうと近づく。
「...何?」
とじっと見てくるテヒョンの顔は少しぶすっとしてて...
いきなり不機嫌になるって何が原因なの。
「...ドア、閉めにくそうだから」
負けじとそう言うと少し驚いた顔。
「いーの!Aはお客さんなんだから!」
と言いながら、足でドアを閉めて私の横を通りすぎて持っていたグラスと飲み物を机においてソファーに座る。
それをじっと見ていると、自分が座ったソファーの横をボフボフ叩きながら「A、早く!」と急かす。
何か、心なしか嬉しそう。
何かテヒョンのペースに納得がいかないけど、渋々隣に座る。二人用ソファーだからか、距離が近い。
「デザート食べる?」
「...うん」
コンビニの袋をがさがさして2つのデザートを取り出すテヒョン。
その一つを「はい!」とスプーンと一緒に渡される。
「ありがとう、いただきます」と言ってデザートを一口。
「ん、美味しい!」
と言うと「ふふっ」と笑う声。
見るとテヒョンが優しい表情でこっちを見ていてまたまたドキッとする。
「なんで笑うの」
「ん?美味しそうに食べるから」
...美味しそうに食べるから笑うってどういう事?
そんな私にお構いなしで「んじゃ、俺もいただきまーす!」と食べ始めるテヒョン。
「んー、美味しいね!」と私の方を向いて嬉しそうに言うから何か笑われたこともどうでもよくなって
「うん、そうだね」
と返すとその言葉を聞いて満足そうに笑った。
118人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おぐり | 作成日時:2017年10月24日 13時