おとなりさん (ページ4)

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一瞬の事で、何がなんだかよくわからなかったが、私から離れたジョングクはにやっとしていた。

...なんか、キザなことするよね。イケメン様にこんなことをされたら、世の女の子は一発で落ちるんだろーなぁ。とか他人事のように思いながら

「あ、うん。それはよかった。」

と答えていると、また手首を捕まれた。
捕まれた方を見ると台所にいたテヒョンがいつの間にかこっちに来ていて、手首をつかんだまま無表情で私を見下ろしていた。
また驚きながら「テヒョン？やっぱり何かあった？」と聞くと

「A、ご飯まだでしょ。食べて帰れば。」

そう言ってつかんでいた手首を引っ張りながら、カウンターまで連れてかれる。

ジョングクに助けを求めようと振り返って見たけど、ニヤニヤしながら口パクで「じゃーね」と言って、自分の部屋に帰って行った。

...なんか、気まずいんですけど。

カウンターに座らされ、その隣にテヒョンが座る。
ジョングクとの事があった後から、若干機嫌がよろしくないテヒョン。
さっきから、なにも話さず無表情。

目の前にはテヒョンが用意してくれた、二人分のご飯。

...いや、まぁ確かにまだ食べてなかったんだけどさ。
家に残り物があったから、今日はそれを食べようと思ってたんだけどなぁ。

テヒョンは、「いただきます」と言って食べ始めた。

うーん。テヒョンって難しい。何を考えてるのか、よくわからない。
まぁ、もう半年以上たつし結構慣れたんだけど。

小さくため息をつくと、「いただきます」と私もご飯を食べ始めた。