おとなりさん (ページ30)

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３０ﾃﾋｮﾝside ページ30

皆でご飯を食べた後、おつかいを兼ねてジョングクと近くのコンビニに行くことになった。

「１日OFFって久しぶりな気がしますね」

「んー確かに」

そんな会話をしながら玄関を出る。

「あ。」

「...。」

「ヌナ！」

ちょうど俺らが外に出たタイミングでAが出てきた。
...なんつー偶然なんだ。

昨日の事があって、俺とAの間には気まずい空気が流れる。
そもそも、Aが覚えてないだけで俺が気まずいだけ？
Aをチラッと見ると目があったけど、俺と目があった瞬間、目を伏せがちにそらす。

...だから、結構傷つくんですけど。

「ヌナ、これから出かけるんですか？」

「え？あ、うん。そこのコンビニまでデザートを買いに行こうかと思って...」

「あー一緒ですね！僕らも、コンビニに行くんですよ」

「ね！」とジョングクが俺に話をふってくる。

「...ん。」と返せば「そうなんだ」と答えるA。

「...あ。僕、ヒョンたちに頼まれた買うものリストを忘れてきたから、ヒョン！ヌナと先に行ってて！」

「は？」

「すぐ追い付くから！」

バタンと音をたててドアがしまる。

二人とり残され、また気まずい空気が流れる。
この空気がなんか嫌で「...一緒に行く？」と沈黙を破るとAは「...うん」と言い、少し笑った気がした。