おとなりさん (ページ29)

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２９ﾃﾋｮﾝside ページ29

「...ねむ。」

体をガバッと起こし、頭をガシガシと掻く。

どうしても、昨日の事が頭から離れなくて今日は全然寝れなかった。
ジョングクにもからかわれてなんかムカついたし。

ボサボサ頭のままリビングへ行くと、ジニヒョンが朝御飯を作ってて、普段は自分から起きてこない自分を見て「あれ！テヒョナ、今日どうしたの？！」と大きい声で言ってきたから「たまたまで～す」と返した。

「めずらし...あ！そうだ、今日は休みになったらしいから、自由にしてていいよ～」

「え。そうなんですか！」

よし。寝れる。

昨日の事がまだ気になるけど、連絡先も知らないから本当の事は聞けないし、酔いつぶれてたからAも言ったことを覚えてなさそうだし、考えるだけ無駄。

そう自分に言い聞かせて「ヒョーン、僕もう一眠りするんで朝御飯、とっといてください」と言って自室に戻り、布団に潜っていると待ちに待った睡魔が襲ってきて、いつの間にか寝ていた。

「...ョン、ヒョン、ヒョーン！」

「...んぁ？」

もー何？気持ちよく寝てたのに！
布団から顔を出すとジョングクが視界に入る。

「ヒョン、今何時だと思ってます？」

「...１０時。」

「もう１３時ですよ！朝御飯も食べてないし、お昼も食べないんですか？」

そういいながら、布団をめくってくる。
渋々起き上がり、ボーッとジョングクを見る。

ジョングクは今日もカッコよくてかわいい。
そんなことを考えていると「ヒョン、寝ぼけてます？とりあえず、早くご飯食べましょ～」と言いながらガチャとドアを開けるから、それに続いてリビングに向かった。