おとなりさん (ページ27)

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２７ｼﾞｮﾝｸﾞｸside ページ27

今日は仕事がオフになったから、早めにヌナに電話をすることにした。
昨日から、ヒョンとヌナは変な感じだったからどうしたのかと思ったら。

『...実はジョングクにテヒョンと付き合ってるかどうか聞かれた、その日からおかしくて。』

うん、ヒョンに嫉妬させた日だな...

「...どんな感じに？」

『その後からなんかテヒョンが頭から離れなくて、顔を合わすとなんか気まずくて照れちゃって...出てるテレビも見れない』

...うん。

「...ヌナ。」

『...あ、ごめん。こんな話、迷惑だったかな...』

「いや、違うけど...ヒョンの事が頭から離れないって。それ、気になってるって事、だよね？」

『...』

「ヒョンの事、好きなの？」

『...テヒョンは皆のアイドルだし、好きとかじゃ』

「ヌナ、ヒョンもアイドルやってるけど普通の男の人ですよ。」

『そ、そうだけど...』

「ヌナが何を気にしてるのかはわからないけど、自分の気持ちには正直になってもいいと思う。今まで、気にしてなかったかもしれないけど、ヒョンの良さがわかったから好きになったんじゃないの？」

『...でも...』

多分、アイドルだから。好きになったらダメだと思ってるんだろう。ヌナは本当にわかりやすい。

「...アイドルやってる僕らも、恋愛くらいしますよ。好きになったらダメなわけ、ないじゃないですか。...ヌナ、自信もってよ。」

『...自信なんてもてるわけないじゃん。私は別に綺麗でも可愛くもないし...。それに、ジョングクやテヒョンの周りにはたくさん可愛い人いるし...絶対無理だもん。』

だんだん弱々しくなっていくヌナの声。

正直、ヌナは俺たちを知っている女の中でさばさばしてるし、女の人って事を忘れることもある。それだけ、メンバー皆とフレンドリーに接してくれる。

たまに見せる女の人らしいところはメンバー皆が知っていて、そこにも本当に好感をもってる。
で、ヌナは本人は自分の事を可愛くないと言ってるけど、普通に可愛い人。

その中でヌナに対して恋愛感情を持ってるのが、テヒョニヒョンなわけで。

ヌナ本人に言ってしまいたいが、確信がある訳じゃないし、勝手にそんなことは言えないし。
どうしたものか。