turning.36 六つの光 ページ36
「俺、ずっとひいじいちゃんの事を見てきたんだ。
なのに……肝心な時に遅れちゃってごめんね」
「肝心な時、って……?」
申し訳なさそうに謝ったカノンの言葉を意味深に感じた
円堂が、眉を寄せながら問い返す。
すると、カノンは背後を振り返りながら大きく声を放つ。
「……この試合さ。残念だったね、チーム王牙!
勝手に歴史を変えようとするお前達を、俺は許さない!!」
「──たった一人で何が出来る?」
「一人じゃないさ! 俺が遅れたのは、最強の仲間を
集めて来たからなんだ! ──皆、出て来てくれーっ!!」
そして、自信に満ち溢れた表情で真暗な空を見上げた。
……その中で一ヶ所、六つの星のような輝きが視界に映り。
輝きは、辺りを暗くさせていた頭上の黒を弾くようにして
割らせると、そこから周囲に渡って次々と崩れて行った。
暗闇に慣れていた目に、太陽の光は痛く。
暫く目を伏せた後再び頭上を見上げると、人の影が降って来る。
「──風になろうよっ! 白恋中の、吹雪士郎だ!!」
「お待たせっ! 日本代表イナズマジャパン、宇都宮虎丸っ!!」
「──同じく、飛鷹征矢っ!!」
「元エイリア学園･ジェネシス! 基山ヒロトッ!!」
「イタリア代表、オルフェウス! フィディオ･アルデナッ!!」
まず、五人が地上に降り立ったのを目視した。
しかし、どれも見たことのない顔だ。
「な、何だっ……?!」
「……よろしく、キャプテン。
実はもう僕たち皆、キャプテンの事を知っているんだ」
「えっ……?」
「つまり、ひいじいちゃんがこれから出会う、未来の仲間達なんだ。
皆サッカーが大好きだから、助けに来てくれたんだよ!」
突然の五人の登場と、吹雪という者の言葉に戸惑う円堂。
カノンは満面の笑みを浮かべて話すが、
円堂は全く実感が湧いていない様子だ。
「それに……助っ人は、もう一人居るよ」
今度は基山が小さく笑みを浮かべながら言うので、
そういえば光は“六つ”あったと思い出していると──
直後に、五人の背後で静かに残りの一人が降り立った。
「…………!!」
光を受けて淡く輝く、水色の髪──
これには、雷門イレブンの全員が見覚えのある姿。
五人はその姿を良く見せるようにして一歩下がると
俺達と視線を合わせた六人目は、小さく笑みを浮かべて声を放つ。
「──日本代表、イナズマジャパン。伊吹Aだ」
「……Aっ!?」
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フェイル(プロフ) - ロンさん» はい、王牙本編は以上で終了です。後は番外編で無印補完という事になりますね! お知らせは、出来れば明日に書ければいいなとは思っています…… (2015年5月18日 20時) (
レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - とうとう、終わった・・・のか？ (2015年5月18日 20時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» あ、ごめんなさい! 実は劇場版の本編は45話までで終わりという事になっています。後に二話程のおまけをつけますが、それはオリジナルです。また、番外編の方でも王牙関連のお話を数話載せるつもりですから、全45話+αです。 (2015年5月14日 16時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あと8話！ファイトですよ！とうとう、試合終わってしまいましたね・・。あとは、何かあったっけ？オリジナルですか！？ちがったらごめんなさい！ (2015年5月13日 18時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» いいえ、とんでもありません……! その証拠に、この小説の容量が50話分だと考えて残り数話しかない状況を見れば、まず王牙と雷門イレブン達とのやりとりが少なくなっているだろうなと予測がつくと思います……。そう言っていただけてとても嬉しいです^^ (2015年5月10日 9時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2015年4月6日 0時
