turning.31 集結 ページ31
〜･〜･〜
──翌日。王牙学園との試合を迎えた雷門イレブンに
更なる事実が知らされ、衝撃が走った。
「Aが意識不明で……入院?」
それは、昨日王牙学園について気になっていた俺が
Aに連絡を入れようとした時、
初めて雷門イレブン内で発覚した事だった。
「ああ。星明の御両親には真っ先に連絡が行っていたんだろう」
驚いた声を上げる円堂に、小さく頷きながら答える。
──彼女の携帯にかけてみても全く出る気配が無いので、
星明家に連絡を入れて見たらこうだ。
「一体、どうして突然そんな事に……」
「……わからない。ただ……決勝戦を前にして、
こうとなると……何かがある気がしてならないんだ」
影山の前例もあって、どうしてもその考えから抜けきれない。
まさか王牙学園に裏があるんじゃないかと、
意味もなく勘繰ってしまう。
「どっちにしろ、Aなしで試合をしろって事か……」
「……折角の決勝戦だっていうのに」
土門と一之瀬が眉を寄せながら呟く。
果たして不運だったのか、必然であったのか。
王牙学園対雷門中──優勝をかけた戦いで、彼女が居ないとは。
「──目指すは優勝だ。試合に出られないAの分の
思いも背負って戦おう! そして、必ず勝つんだ!」
「「「…………!!」」」
強く訴えかけるようにして言った円堂に
仲間達全員が顔を見合わせ──そして、頷き合う。
「気合い入れて行くぞっ!!」
「「「……おうっ!!」」」
全員で掛け声を合わせ、重ね合わせた片手を勢いよく天へ掲げた。
〜･〜･〜
──“過去の自分”の記憶を修正し、無事病院で
眠りについてもらった後、“私”は再び“現在”へと戻った。
戻って来た場所には、これからFF全国大会決勝を迎える
雷門イレブンの助っ人に向かうことになる五人が居り。
「どうだった?」
「問題ない」
基山に問いかけられて、小さく笑みを浮かべながら答えた。
この答えを聞いて、五人は目に見えてホッとした様子を見せる。
「──大変なことになったね、A」
「ああ。……フィディオ、協力してくれてありがとう」
今彼がここに居るということは、そういう事だろう。
“彼”に呼びかけられて来てくれたのであろう
話しかけてきたフィディオに礼を言うと、彼は爽やかに笑う。
「お礼は、“試合”が終わってから言ってくれると嬉しいな」
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フェイル(プロフ) - ロンさん» はい、王牙本編は以上で終了です。後は番外編で無印補完という事になりますね! お知らせは、出来れば明日に書ければいいなとは思っています…… (2015年5月18日 20時) (
レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - とうとう、終わった・・・のか？ (2015年5月18日 20時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» あ、ごめんなさい! 実は劇場版の本編は45話までで終わりという事になっています。後に二話程のおまけをつけますが、それはオリジナルです。また、番外編の方でも王牙関連のお話を数話載せるつもりですから、全45話+αです。 (2015年5月14日 16時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ロン - あと8話！ファイトですよ！とうとう、試合終わってしまいましたね・・。あとは、何かあったっけ？オリジナルですか！？ちがったらごめんなさい！ (2015年5月13日 18時) (レス) id: 59aa0972bb (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ロンさん» いいえ、とんでもありません……! その証拠に、この小説の容量が50話分だと考えて残り数話しかない状況を見れば、まず王牙と雷門イレブン達とのやりとりが少なくなっているだろうなと予測がつくと思います……。そう言っていただけてとても嬉しいです^^ (2015年5月10日 9時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2015年4月6日 0時
