【鬼滅の刃】君との約束。

ご ページ5

途端に怖くなって







怯えて



＿＿『私は…！』




離れて



＿_縁壱を突き飛ばした




飾って



＿＿『私は鬼なんだぞ…！！』




測って




＿＿『貴様ら人間とは違う…、』





焦って





＿＿『だから、だから、』





乱れて





＿＿『同情なんか、よしてくれ…、』





貶して




＿＿『お前にわかってたまるか…！』









逃げ出した



『私はｯ鬼なの…人間には、なれないんだよ、！』









やめて、

やめて、




握って

齧って

零して

暴れて





それでも縁壱は手を離さなかった。



刀を抜くこともせず、静かに私を見つめていた







縁壱が口を開いた。







「…私も、分からないのだ。


私は何の為に生まれて来たのかを。」





縁壱から涙がすぅと、流れた。





「あの男を殺す為に生まれて来た筈なのに


私は殺すことができなかった。







そして、目の前の無防備な鬼にすら、

刀を振るうことができない。」






人が食えなくて鬼として生きられない私も。

鬼を切らなくて人を守れない鬼狩りのこいつも。







「愛されないから、


愛することすらできなかったから、


愛したかった者すら守れなかったから、




鬼殺隊に入ったのだ。


それでしか生きる意味がなかった。」






同じだ。同じなのだ。








だけど、

だけど、





『ごめん、ｯなさい…！！』




今度こそ、私は縁壱の手を振り払いました。









鬼になった私が


罪を犯し続けてきた私が


人を殺した私が






今更、他人を必要とするなんて、


愛されたいだなんて、


許されたいなんて、









願ってはいけないの。









＿＿＿孤独に慣れ親しんだこの身が、

日だまりで溶けるのを許さない。

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