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じゅうに ページ12

館「来てくれてとても嬉しいよ。」



『……こちらこそ、長らくお待たせしてすまない。


貴方が産屋敷耀哉殿か…。』




珠世と別れて一月後、私は産屋敷邸に呼ばれていた。どうやらここが鬼狩りの本部らしい。







だが…



「「「………」」」




背後からの鬼狩りの9人の柱達の視線。





『(殺気が強いな…。
きっと鬼を恨むものが大部分だろう。



けれども飛びかかってこないのは、割り切った考えなのか。それとも余程(お館様)を信頼しているのか…)』




おそらく後者であろう。






死「…わかりません、お館様。
この鬼が他の鬼と何が違うのか…。」




胡「そもそもその鬼はどうやってこの屋敷まで来たのでしょう、今は昼間なのに。」




煉「もしも鬼舞辻が彼女を通してこの場所を特定したらどうするつもりでしょうか!!」




伊「人を喰った鬼に慈悲などいらない。
今すぐ殺すべきだ。」




宇「そもそもコイツ本当に人を食わねぇのか。
地味にまずはそこからだろう。
俺らに隠れて食事してるんじゃねぇか。」




悲「ああ、今すぐ殺さなければ…南無阿弥陀…」





()を殺すべきと唱えるもの




冨「……」



黙っているもの




時「……。」




興味のないもの




甘「(い、いいのかしら?
お館様がいうなら本当はいい子なのかしら?


で、でも人を傷つける鬼ならキュンキュンしないわ…)」




オロオロするもの






館「…皆が戸惑うのもわかる。

だけども彼女は鬼舞辻を倒すのになくてはならない存在なんだ。


……わかってくれると嬉しい。」






場の空気が少しだけ緩んだ。



『(凄いな、この猛者達をきちんと纏められるとは。)』

















時「人を食べたことはあるの?」




「「「…!!!」」」







『…ある。もう顔も名前も思い出せないが。』






伊「ッ!?やはりお館様!生かしてはおけません!」




『一人ではない。

幾千…幾万、老若男女関わらず。


おそらく赤ん坊もいただろうな。


私は常に腹が空いていた。』





宇「これから人を食わないという保証がねぇ。


てめぇは今俺に殺されるべきだ。」





『もう何百年も人を殺していない。


どころか血の一滴すら口にしていない。』





胡「ならば拘束して実験体として協力するのはどうでしょうか。」





『だめだ。鬼舞辻は私の手で殺さなくてはならないのだ。





…約束なんだ。』






(文字数)

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莉咲(プロフ) - 凄く面白かったです!!ですが、更新が三カ月以上されていないのが残念…。これからも体調に気を付けて頑張ってください!! (2020年12月25日 18時) (レス) id: 0f6e4a6db1 (このIDを非表示/違反報告)
漂白剤 - 早速読みました!!! (2020年9月26日 21時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
漂白剤 - 早く続きが見たいです!!!!更新頑張ってください!!!とても感動するというかなんというか、とにかく良い素晴らしいお話です!!! (2020年9月22日 10時) (レス) id: 836661e0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ogofumi(プロフ) - 魅音さん» お待たせしました。 (2020年6月30日 1時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
魅音 - とても素晴らしい話なのに更新していないのが悲しいです。待っています。 (2020年6月29日 21時) (レス) id: 8546f06bf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナデ x他1人 | 作成日時:2020年4月27日 14時

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