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『…ねぇ、ほんとに大丈夫？退屈してない？』
｢してないってば笑笑｣
デパートでBAさんに色々カウンセリングしてもらって、テスターも色々試させてもらって…なかなか時間かけてるから、ほんとにこれでいいのか不安になった。
私の行きたいところばっかりで大丈夫なのかな…。
｢そんな不安そうな顔しなくても、俺はAさんが楽しんでたら楽しいよ？｣
『……じゃあ、次は小川くんの行きたいとこ行って、食べたいもの食べようね。私もそれが楽しいから』
｢…めっちゃキュンとした今｣
ふふふ と笑う声がして前を向くと、BAさんがニッコリとこちらを見てた。
｢素敵な彼氏さんですね｣
今までの彼氏だったら、『まぁ、はい…』って微妙な反応してたかもしれない。でも今は…
『はい。いい人と巡り会えて幸せです笑』
隣にカウンターの下でガッツポーズする手が見えて、かわいいな、ってちょっと笑ってしまったのは、私だけの秘密。
ーーー
『んーー…』
目星を付けていたアイシャドウを長いこと睨んでいると、ずっとニコニコして静かに見守ってくれてた小川くんが口を開いた。
｢買わないの？すげー似合ってると思うけど｣
｢あ、彼氏さんもそう思います！？よくお似合いですよね！｣
『んーー…』
引越したし、これから新生活でいろいろ買い揃えるだろうし、ご近所に引越しの挨拶したりでなかなかお金かかるし…どうしよう。
決して贅沢しまくって生きていけるような高給な仕事じゃないから、いい化粧品を買うのはよく考えたい気持ちもあるけれど、やっぱり諦められない…。
｢お悩みになるのも大切ですが、限定品ですので…｣
迷う！余計迷う！！
ここまでピッタリ自分に似合う化粧品は買わない訳にはいかないけれど、お金の問題は無視できない！
『また、よく考えてから、来ます』と言おうと思ったその時、隣からカードを持った手が伸びた。
｢これで、お願いします｣
｢！かしこまりました｣
ホッとしたような晴れやかな笑顔でBAさんがお会計を進める中、私は驚きで目が乾燥しそうだった。
『…え、いや…え？なんで…？』
｢え？なんでって…ずっと欲しかったんでしょ？｣
『いやいやいやいや、』
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白桃ストライプ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます🍀✨何も決めてない状態で見切り発車して書き始めたので、これからどうなるか分かりませんが、お楽しみに👼💞 (3月11日 9時) (
レス) id: 6be60fffa2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 小川さん！！！大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです、、！！！ありがとうございます！！ (3月11日 0時) (レス) id: ff74e4b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃ストライプ | 作成日時：2024年3月10日 23時
