東京でーと ページ8
｢…おいしい？｣
『うん。すっごく！』
｢よかった笑笑｣
小川くんチョイスの、程々の音量で音楽が聞こえる、ちょっと照明が暗めのカフェ。
今日会う約束が決まってからすぐ｢何食べたい？行きたいところある？｣って聞いてくれた。
社会人になってからオープンしたカフェがあって、一人で行くのは気が引けたけど職場の人をプライベートで誘うのも気が引けて、ずっと行けず終いだったから遠慮なく来させてもらった。
今までも年下と付き合うことはあったけど、食べたいものを聞いてくれる人は少なかった。｢これ食べたいんだけど…｣って言ってくる人がほとんど。
それに何も言わずに大人の余裕を見せようとして付き合ってたけど、私マジで男の趣味終わってたんだな。って小川くんと付き合って再認識した。
まだあんまり会ったことないけど、いい彼氏すぎる。
私より先に死んで欲しくないから年下がいいのに、年上の包容力とか好きにやらせてくれるところは素敵だと思ってたから、小川くんはほんとに私の理想の人。
｢Aさん、この後どっか行きたいとこある？｣
『んーそうだなぁ…何か買っても置くところないしなぁ…』
大学からずっと住んでいた部屋を引き払って、今はホテルに止まってる。
荷物とか家具は、もう全部稲沢に置いてきた。
あとは私が部屋に入るだけで、新しい生活のピースが揃う。
今日はランチのためだけに東京にいると言っても過言じゃない。
欲しかったコスメとかを、引越しを機に思い切って揃えるっていうのもあるけど…それに付き合わせても退屈させちゃうよね。
『…小川くんは？行きたいとこある？』
｢…俺はAさんの行きたいところ聞きたいの！｣
『んぇ〜？…一緒に行っても面白くないよ？』
｢Aさんいたら楽しいもん｣
かわいい。
『じゃあコスメ見に行こ。途中で帰ろとか言わないでね？笑』
｢そんなん言わないから笑笑｣
んー……幸せだ。
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白桃ストライプ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます🍀✨何も決めてない状態で見切り発車して書き始めたので、これからどうなるか分かりませんが、お楽しみに👼💞 (3月11日 9時) (
レス) id: 6be60fffa2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 小川さん！！！大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです、、！！！ありがとうございます！！ (3月11日 0時) (レス) id: ff74e4b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃ストライプ | 作成日時：2024年3月10日 23時
