・ ページ22
『これは？』
「かわいい。いいね。春っぽいし」
『これは〜？』
「最高。Aさんのために作られたんじゃない？」
『…これは？どう？』
「最強すぎる。Aさんって天女だった？？」
『ちがうよ』
「先にAさんの服見たあとに俺の見よ」って言ってくれて、とりあえず私のを見ることに。
小川くんがポイポイ取ってきてくれる服を着て試着室から出る度に、気恥ずかしくなるような褒め言葉をくれる。
隣の試着室に入ってる方を待ってる女の子が小川くんをチラチラ見てる。やだなぁ。
私のなのに。
『なんでも褒めるのやめてよ！決まんないじゃん！』
「ずっとかわいいんだからしょうがない。不可抗力だってば」
『真面目に考えてよ…！全部買えるわけじゃないんだから！』
「いや、全部買うよ、？？」
『え』
「ん？？なに？？」
『なんて、？』
「いや、全部買って帰るよ？」
『ぜんぶ、？』
「だからそうだって。しょうがないじゃん全部かわいいから」
アホなのか？？？
私の事になると盲目になりすぎじゃない、？？
ほら、隣の人も目かっぴらいてるじゃん。
試着室入ってる方も、ひょっこりはんしてまで見てるよ。
「…え、なに、俺なんか変なこと言ってる？」
『いや、変っていうか……』
考え方が貴族というか…私のために散財しすぎでは…？
『ねぇ、ほんとに大丈夫だよ？悩むのだって楽しいし』
「…俺が色々プレゼントしたがるの、嫌だった、？」
『嫌とかじゃないけど、申し訳ないし…小川くんが好きな物買ってほしいな』
「俺は、Aさんが喜んでるとこ見たいだけ。他に欲しいもんなんてないよ」
『う、』
よくもそんなクラクラするようなことをサラッと…。
「…Aさんさ、そろそろ慣れてよ」
『な、何に…？』
「俺はAさんのために割く金とか時間とか労力とか、何も惜しまないよ。
むしろ全部Aさんのために使いたい。
だから、それに対して申し訳ないとか、思わなくていいから」
『…じゃあ、今日はコレだけプレゼントしてほしいな』
ちょうど今着て見せていた服をねだると、小川くんは目をパチリと動かして、ハンガーにかかっている別の服を見た。
「1着でいいの？最初に着たワンピースも可愛かったのに」
『1着がいいの。 他に買いたいものがあったら、また一緒に来る理由になるでしょ？』
「！反則すぎ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 370人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白桃ストライプ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます🍀✨何も決めてない状態で見切り発車して書き始めたので、これからどうなるか分かりませんが、お楽しみに👼💞 (3月11日 9時) (
レス) id: 6be60fffa2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 小川さん！！！大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです、、！！！ありがとうございます！！ (3月11日 0時) (レス) id: ff74e4b045 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白桃ストライプ | 作成日時：2024年3月10日 23時
