ご挨拶しましょう ページ15
「Aさんーーどこ行くのー！」
『キッチン。お米研がなきゃ』
「Aさーーん！どこーー！」
『お風呂洗ってるだけ！』
「Aさん、！？」
『洗濯物干してるだけだよ！！笑』
小川くんは今日、なんだか甘えたい日らしく、私が彼の座っているソファから離れて姿が見えなくなるとすぐに、大声で私を呼ぶ。
いつもはどちらかと言うと甘えさせてくれる方だから、心を許してくれている感じがして嬉しい。
私が返事をすると、私がいる場所にテコテコ駆け寄ってきて傍にピッタリくっついてくるから、家事は捗らない。
練習で走り回って疲れてるだろうから、家ではゆっくりしてほしいのにな...。
『今日は何食べたい？晩御飯』
「肉食べたい〜肉〜」
『肉料理かぁ。んー…ハンバーグ？』
「...最高すぎる」
『よし。じゃあパパっとやっちゃうね。テレビでも見てて〜』
アマプラ入ってるし、なんか小川くんの好きなのあるでしょ。って思ってリビングに戻そうとすると、不満げに顔を歪めてピトッとくっ付いてきた。
「1人で待っとくの嫌なんだけど」
かわいぃ〜...1人いやなんだ...赤ちゃん...？
『...じゃあ肉捏ねてくれる？』
「！うん」
刃物持たせるの怖いしな...って思って、玉ねぎ刻むのは私がやることにした。共同作業と分かって嬉しそうにする顔が見れて、私も嬉しい。
とりあえず私がチャッチャと玉ねぎ切らなきゃ。
そういえば...
『...なんか忘れてるような気がするんだよね...』
「え、なんか買い忘れた？明日帰りに買ってこようか？」
『んー、そうじゃない...てか、そろそろ自分の家戻りなよ笑』
「…まいにちAさん家帰ってくるの迷惑、？」
『違うよ〜笑 ぜんぜん迷惑なんかじゃない！
自分の家にいる方が落ち着くのかなーって思っただけだよ』
「...おれがAさんの所に帰ってきたいだけ。Aさんがいる方が落ち着くし、幸せ」
玉ねぎ切ってたら落ちてきた袖をシレッとクルクル捲ってくれることにはキュンとしたし、そんなこと言って貰えたの初めてだから心臓に悪い。
『...そっか』
「え、泣いてる？大丈夫？1回座る、？」
『…玉ねぎ切ってるだけだもん！！』
「そっかそっか笑笑」
涙を玉ねぎのせいにして誤魔化すと、鍵を閉めているはずのドアがガチャリと音を立てて開いた。
「A〜？いるの〜？いるわよね〜？」
あ、忘れてたのこれだ。
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白桃ストライプ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます🍀✨何も決めてない状態で見切り発車して書き始めたので、これからどうなるか分かりませんが、お楽しみに👼💞 (3月11日 9時) (
レス) id: 6be60fffa2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 小川さん！！！大好きなのでめちゃくちゃ嬉しいです、、！！！ありがとうございます！！ (3月11日 0時) (レス) id: ff74e4b045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃ストライプ | 作成日時：2024年3月10日 23時
