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『言わないもん、』
「あ?言え。早く。ほら」
『人の秘密にずかずか入ってこないで』
これを言って、困るのはジフンなのに。
「俺は何言われても困んないから」
私がどう思ってるのか知らないくせに
なんでそんな顔で見つめるの。
『あに、私が困るんだってばあー、、』
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YS「お、A帰るん」
『うん、もう遅いし』
YS「ああ、送ってこか?」
『ううん大丈夫!ひ「俺が送る」
『や、』
遮るジフンに驚いて目をやると、もうすでにコートを着てマスクまでして送る気まんまんだった。
『いいのに、』
「黙って送られてろ」
YS「ほんならまかせるわ」
「ん。」
「近くにタクシー止めてるから。それ乗って」
『ありがとう』
それからはずーーっと無言で2人で並んで歩いた。
並んで歩いたのはあの頃以来でなんだか懐かしい感じ
関係は変わってしまったけど、やっぱりジフンの隣が1番好きだ
『ジフナ』
「んー」
『昔もこうして歩いたよね。覚えてる?』
「あーー覚えてる。いっつもアイス買ってた」
『そう笑』
「付き合ってからはなんでか荷物持ちジャンケン」
『あれはジフンが言い出したんだよ〜笑』
「まじであれはA」
『そうだっけ?笑笑』
「うん笑うそつくなよ」
『面白かったね』
「そうだな」
でも、ジフンが練習生になってからは、
こうやって帰るのも減って、話す時間もなくて、会えなくて、
1人でよく泣いてたな
『ジフナ、私たち。もう1回友達に戻れる?』
友達としてならきっと、ジフンへの気持ちも無くなるはず。
それが私にとってもジフンにとっても1番いい選択だ
いい加減ジフンを解放させてあげたい
『どう?』
「無理。」
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作者名:しゃ | 作成日時:2024年3月26日 21時