忘れたくても忘れられない【Jihoon】 (ページ4)

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彼ページ4

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「招待したインフルエンサー達の中で、onlyのアンバサダーをお願いする子達が居るのよ。｣

『あ、はい！』

広報担当とはいえ、VIPの招待などは課長が行っており、私はほとんど把握出来ていない。

だから、課長からそう言われた時はあまりピンとは来なかった

「これからAも関わることが多くなるだろから挨拶にね｣

『ありがとうございます！』

「あ、いらっしゃったわね」

と、急に視線を奥へやった。
私も同じように視線を動かすと、その先には特徴的な服装の集団があった

だんだんと縮まっていく距離になんだか酷く胸騒ぎがした。

会っては行けないような、
会ったら後悔しそうな悪い感じが

そして、

その悪い予感は当たってしまった

「TREASUREのみなさんお待ちしてました！」

心臓がどくんと跳ねた。

TREASURE"

何度も目にして耳にした、
"あの人"が居るグループだ

そして、目の前には私の知らない大人びたジフンの姿がある。

体ががっしりして、あの頃の可愛らしい顔はどこにもなく
ただただクールな様子だった

そんな彼を見て私は胸の奥が熱くなった

私の中にあった色んな感情がぐちゃぐちゃに混ざっていくようで上手く気持ちの整理がつかなかった

HS「ご招待頂き光栄です」

「いえいえこちらこそです。我が社のお力沿い感謝致します」

「こちらキム・Aです。」

『、！あ、広報担当のAです！よろしくお願いします』

HS「はい！よろしくお願いします〜」

ジフンと一瞬視線がぶつかっても、ジフンの表情は変わることは無かった。

私のことは覚えていないんだと判りざるを得なかった

『楽しんでいってください』

そう言って私は逃げるようにその場を後にした。