忘れたくても忘れられない【Jihoon】 (ページ3)

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懐かしい記憶ページ3

ピピピピッ＿＿＿!!ピピピピッ＿＿!!

『……………さいあく、』

またこの夢。

アラーム音が現実だと言わんばかりに鳴り響く。
私は、天井を見上げて大きく息を吐いた

私は、いまでもこの夢を見る。
そしてこの夢を見ては彼を思い出して、また好きになるのだ

いわゆる未練タラタラ女だ。
中学生の恋愛を未だに引き摺っているのは、自分でもやばいと思う。

ジフンと別れてから、他の人とも何度か付き合って見たものの、毎回振られるのは私の方で、振られる理由も全て同じ。

"Aが見てるのは俺じゃないでしょ"

私はその人のことをちゃんと想っていたのに、
頭には彼の顔が浮かぶのだ。

そんな気持ちを隠しつつ22歳を迎え、

憧れてたファッション業界の仕事に就くことができ、有名なブランドonlyの広報担当となった

そして彼も、

アイドルという夢を叶えて、世界を飛び回っている
彼がファンに愛され頼られる人になって私も誇らしかったし、嬉しかった

「A、今日のショーの準備は順調？」

『大丈夫です！マーケティング全て完了してます！』

きっともう二度と会うことは無い。

・

『イ代表〜！あにょはせよ〜！』

「お、onlyの、〜！」

「はい！覚えてくださっていて光栄です」

「今夜のショー楽しみにしてるわね」

『ありがとうございます〜！』

ショーの時間が段々と近づいて行き会場が賑やかになっていった。この時間差接待と最終確認が交差するためかなり忙しい。時間なんてあっという間に過ぎていく。

「A、ちょっといい？」

『、？あ、はい、！』

こんな時に課長が呼び出すのは珍しかった。