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そこから仲良くなるのに時間は要らなかった。
毎日ふざけて笑って、他愛ない話をしてまた笑って、
「A」
『ん?』
「俺、好きだよAのこと。」
『私も、、すき、』
「付き合ってくれる?」
『うん、!笑』
これが私の初恋で、初めて恋が実った日でもあった
幸せだ"
体がそう訴えていて、纏う空気でさえもそう言っているような気がした
でも、そんなの長くはもたなくて、
幸せなんか一瞬だった。
ジフンは付き合って少し経つと、アイドルになるため練習生として事務所に入所した。初めの方は希望に満ち溢れてたが、時間が経つにつれ段々とらしくない顔を見せるようになり、明るく笑うジフンが当たり前じゃなくなっていった
私も彼の負担にならないようにって我慢して我慢して
ただ支えたい。そう思っていた
なのに、 ___
「A。今度、オーディションに出ることになった」
『ほんと!良かったじゃん〜!応援してるよ!上手く行きますよーにって!』
「あーー、…………うん、」
あ、"まただ"
何か言いたげにして、俯く彼。
分かっていた。
彼にとって、彼の夢にとってこの気持ちは邪魔でしかないってことを。でも、もう、これ以上縛りたくない、ジフナの夢を潰したくない
『ジフナ、私たち別れよう。』
「、!」
俯いてばかりだった彼が勢いよく顔を上げたかと思えば、
酷く傷ついた顔をしていた。
なんでそんな顔をするの?
ジフナが言いたかったことでしょ、?
元気に振舞ってたわたしが馬鹿みたいじゃん、
『ね、おねがい、笑』
これが私なりの精一杯の応援だ。
そして最後のわがままだ
「うん。」
ジフンとの関係は私たちしか知らないもので、
ジフンが夢を叶えても、知っているのは永遠に私と彼だけ。
そして忘れていくのもあなただけ、
中学生の恋なんて、お遊びだって言う人が多いけど、
私は本気で恋焦がれていて、心から大好きだった。
今まで引きずるくらいにね。
これから先も忘れることのない記憶
忘れたくても忘れられない記憶
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作者名:しゃ | 作成日時:2024年3月26日 21時