デュエル2 ページ5
Aside
「はぁ！」
月の光に照らされているこの薄暗い荒野のほんの一部、直径5メートルぐらいの範囲でチカチカと赤い光が発光している
その光はガキンという金属音が響いた後に閃光の一瞬大きく輝き、その後ゆっくりとその色を薄めていく
その光の正体は俺の《代償》による赤いオーラであり、剣戟後に発光するのは攻撃の瞬間には、攻撃に《代償》をそれ以外にはスキル冷却時間と素早さに《代償》をかけているからだ
完全に今はこっちの流れ……このまま押し切れればいいのだが、決め手となる一撃が見事に防がれる
「本当、ユニークスキルは、不公平なもんだな！！」
カナデの槍を最小限の動きでかわし、渾身の一撃をプレイヤーの急所である胸の中心からやや左、本来心臓の筋肉があるであろう部分に向けて放った
「そっちこそ！！確定クリティカルとかふざけてる！！」
しかし、俺の一撃を読んでいたのかのようにその攻撃もまるで圏内の家、破壊不能オブジェクトを攻撃したように強く剣を弾かれる
まただ、また防がれた……それに俺の攻撃を防ぐたびに盾の強度が増していってる……ほんと理不尽だな
こっちは、ユニークスキルどころかエクストラスキルすら持ってないんだ、正直言って勝てる気がしない……
《火事場》ならまだしも今は、使えば何が犠牲になる《代償》だ、ユニークスキル持ちに対してステータスを払うのは危険だ、いつその隙を狙われるかなんて知れたもんじゃない。
そこでHPを払っているせいで、自分の首を自分でしめている状態に陥る
無性に腹が立ってくる……こいつの諦めの悪さといい俺がエクストラスキルを持てないといい、本当にこの世界には愛想を尽かす
時間が経つにつれてこの腹立たしさは規模が大きくなっている
「そんな防御だけしても、何もできないぞ！！守っているだけじゃ、敵は倒せない！！何も救えない！！」
そして、イライラが爆発した俺はついにステータスを払ってしまった
そこから放たれる一撃は今まで俺が見た中でもトップクラスの破壊力だった、風は吹き荒れ、攻撃を食らったカナデは地面から足が離れ数十メートルほど吹き飛ばされた
流石のこの威力、当たれば即死、守られていても瀕死圏内には持ち込めているだろう
勝ちを確信した俺は剣を収め砂煙の舞う方へゆっくりと歩み寄る
「……たし、かに……守ってるだけじゃ敵は倒せない……」
しかし、砂煙に映る人影は二本足で未だに立っている
「けど、誰かを守ることはできる！！」
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うんピー(プロフ) - 匿名希望の〇〇さん» めっちゃ返信遅れました！！文章は出来上がるのですが2048に添削する時に宙に匙が飛びます笑気長にお待ちくださいm(__)m (6月15日 13時) (
レス) id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望の〇〇(プロフ) - 初コメント失礼します。久しぶりの更新とても楽しみにしていました。これからも無理せずご自分のペースで投稿頑張って下さい。 (2022年11月14日 22時) (レス) @page36 id: e2b4bbe71a (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - しゃっぽさん» 返信遅れてすいません！！そう言っていただけると励みになります！！お互い頑張りましょう！d(^_^o) (2020年12月5日 23時) (レス) id: 9f05f7c923 (このIDを非表示/違反報告)
しゃっぽ(プロフ) - 原作とは違う視点からのお話で見応えがありとても面白いです！体調に気をつけて更新頑張ってください。 (2020年11月18日 22時) (レス) id: c0d288733a (このIDを非表示/違反報告)
衛宮 凛 - わああ！！ありがとうございます！これからも応援していきます！ (2020年9月20日 22時) (レス) id: f79c5a4222 (このIDを非表示/違反報告)
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