【ソードアート・オンライン】紅の騎士part4

剣技転換 ページ14

「実は……バーチカル・スクェアの後にヴォーパルストライクを続けて打ったんだ」

……はい？

一瞬カナデを除くこの場所の時間が止まったかのような沈黙が流れ……

「おま、それどうい……」

「「はぁぁぁ！！！？？？」」

俺がカナデに聞き返そうとした途端アスナとキリト沈黙を破るかのように声を揃えて上げる

「スキルを2回連続で打ったですって！？どういう意味よ！？」

「ソードスキルには、必ず硬直時間がある……それを無視するエクストラスキルがあるのか！？」

2人の恐ろしいほどの食いつき具合にカナデは少し引き気味に笑うが2人に落ち着くよう言い聞かせた

「落ち着いてくださいって、ちゃんと説明しますから……」

そして、カナデは一本の槍を創り出す

「先ず最初に、それはエクストラスキルではありません。しかし、多分私にしか出来ない技です」

槍を構えたカナデは「今から実演します」と言うと俺とのデュエルで最初に使った剣技を放つ。
2本の緑色の閃光が空を切る、ここまでは従来の剣技と変わらない。

しかし、3度目の閃光が空を切った直後だった

「……今！！」

カナデの呼びかけと同タイミングでそれは起こった。カナデからは普通の《トリプル・スラスト》では起こるはずのない4度目、5度目の閃光が発せられた。

……そして、いつの間にはカナデの手には剣が握られている

「とまぁ、こんな感じなんですけど……分かりましたか？」

そう言うカナデを目の前に、俺たちの頭にはハテナが浮かんでいた

「さっぱりわからないわ……口で説明してもらえるかしら？」

「百聞は一見にしかず」と言うがこれに関しては俺も原理が分からない……

「えーと、なんて言えばいいんだろ……あ、皆さんはスキルキャンセルって知ってますか？」

「あ、あぁ、初心者が良くやるソードスキル中や放つ前に手から武器を落としたりするとと発動しなくなるやつだろ？しかも、発動中にやらかすと打ってないのにスキル硬直をもらうって言う」

キリトは当然のように答える

スキルキャンセル……って事は

「カナデ、まさかとは思うが……」

「多分A君の考えは合ってるよ。私はさっき最初のスキルの終わるギリギリでスキルキャンセルを行った」

「けどそれじゃ、あなたは動けなくなるんじゃ？」

「えぇ、硬直は起こります。しかし、硬直がはじまる前に違うソードスキルを発動させたらどうなるでしょう？」

「ソードスキルは、システムが動かしてるから硬直を無視できる……か」

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