史上最強のチビ

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ここで決めたキャプテン __________ !!!!



そんな実況の熱い声が響き渡る会場と楽しそうな観客と選手たちに俺は一瞬で釘付けになった 。
そう 、兄の死から無意識にバレーボールを避けるようになっていた俺は自分の好きに無理矢理蓋をして 、バレーボールを触るどころかテレビで観る事もなくなっていたのだ
綺麗にセッターに返ったボールを凄い数の観客に囲まれながら撃ち抜くあるキャプテンを目の当たりにした俺は数年ぶりに感動と興奮とそれから言葉にできない沢山の感情に溢れていた 。




「 あうとさいど 、ひったー ... 、」



彼の紹介文の右端に小さく書かれたポジション名を俺は思わず口にしていた 。
俺はドキドキしていた , 世界にこんなにかっこいい人がいるのか 、と
それと同時に俺もこうなりたいと思った 。



「 あれ 、... ？ 俺なんでないて 、 」



気づかないうちに俺の目からは大粒の涙が溢れていた
それと同時に脳裏に焼き付いていたバレーボールを楽しむ最愛の兄の姿も 。



「 兄ちゃん 、俺 ... こうなりたい 、」



兄が亡くなってから初めて自分の感情を口にした
俺の心の中で何年も蓋をされてきた内に秘めた熱い熱い感情が溢れるのを 自分で強く感じた



「 母さん 、！ 俺バレーがしたい ... ！」







これが俺のバレーを始めた理由である 。








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