史上最強のチビ

寂しい ページ11

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予選のお話が終わったのでここからリクエストにそって
しばらくはゆるゆると関係ないお話書いていきます🙇🏻‍♀️







パリ五輪予選も終わり、無事出場権を獲得した
俺たちは、また、それぞれの場所で
自分たちを高める時期になった 。


俺と藍はイタリアだし、祐希さんはフランス、
パンサーズのみんなは大阪で、智くんは名古屋


『 はあ、遠いなあ ... 』


別に 。寂しいとかそんなんじゃない 。断じて違う 。


俺と藍は明後日イタリアへ出発するけど
祐希さんは今日みたいだ 。
なるべく早く戻って少しでも強くなるんだ〜って言ってた 。本当にすごい人だよなあ


そしてどうせ明後日までやることなしの俺は
祐希さんのお見送りに行くことにした 。


祐希「 A、そろそろ行くよ 」


なんて、大荷物を抱えた祐希さんに声を掛けられた
ああ 、本当に行っちゃうんだな 。
連絡手段はあるし、なんなら祐希さんの方から
連絡してきてくれるからそんなに変わらない。
のかもしれないけど、場所が離れてるってだけで、なんだかなんとも言えない気持ちになるんだよな



祐希「 Aなんか顔変、笑 」

『 こんな日も俺いじりですか！？ 』

祐希「 行かないで〜って顔してる笑 」

『 、、、、え！？ 』

祐希「 え、図星？？ 」


心の奥に蓋をして隠していた感情が
彼の一言によってぶわっと溢れ出した

寂しい行かないで、とか言えないし 、
俺そんなキャラじゃないし、、
そもそもそんなこと思ってない！！って
俺の中で何かと何かが言い合いしてるみたいに
心の中と頭の中がぐちゃぐちゃになる 。

祐希「 まさか図星だと思わんじゃん笑 」

『 ち、違いますから！！！ 』


何故か恥ずかしそうにニヤけた祐希さんから
そう呟かれた 。違う、寂しいとかそんなんじゃない


祐希「 連絡もするし、寂しいなら電話だってするよ？」

だから大丈夫 。また会おう 。なんて
優しい声色で微笑む彼をみる頃には、
俺の中の気持ちは抑えきれなくなっていた







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