最後の一枚2【写真家】 ページ4
生きているハンター、サバイバー。
全員の退出が完了した。
そう告げられたと同時に、身体のひび割れが始まった。
何故か不思議と怖いと言った感覚もない。
「お世話になりましたわ。
…また、どこかで」
「えぇ、また。」
周囲では、最後に言葉を交わすハンターも増えていた。
だが、私はそれを他所に、自室に入る。
「だめだ…目が見えない」
霞む視界を必死に動かして、今までのアルバムをペラペラとめくる。
その度に、記憶の中の思い出が次々と振るい起こされた。
そして、まるで今目の前で見えるかの様に、色とりどりの光景が流れる。
「はは、あっと..いう間だったな。」
だが、ついに膝から崩れ落ちた。
アルバムが手から滑り、床に無機質な音を立てて落ちる。
それでも、Aと最後に撮った写真だけは手から離さなかった。
「君と、また…何処かで」
ーーー
ーー
ー
2022年、東京__
そこには、一人のフランス人男性が旅行に来ていた。
目的は、人探し。
実は、彼には前世の記憶があった。
前世で最愛を誓いあった、Aという存在が。
孤児院で育った彼が、捨てられた時に持っていたという一枚の写真。
それには、自分とそっくりの前世の姿が映されていた。
「それにしても、彼女は本当此処にいるのかい。
こんな白黒写真で…」
と、その時。
目の前にいた一人の女性と、彼はぶつかってしまった。
その拍子に、手に持っていた写真が地面に落ちる。
「すいません…!あ、これ落とし、、、、」
ぶつかった女性は、地面に落ちた写真を見ると、その場で固まり切ってしまった。
心配になった男は、女性の顔を覗きこむ。
そして、同じく固まってしまった。
だって、その女性は___
冬の寒空の下、一度消えた蝋燭に、再び火が灯ろうとしていた。
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海猫珈琲(プロフ) - あおいさん» 感動して貰えるとは…!凄く嬉しいです！ありがとうございます…!!! (2023年4月12日 8時) (
レス) id: b2ab9dc6ab (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！！五周年の探偵のお話、もう本当に胸が締め付けられました！語彙力がなく上手くこの感動を伝えられなくて悔しいのですがもうほんとに、、好きです！！最高です!!わー！！！探偵！！！って感じです!素敵な作品ありがとうございます！ (2023年4月12日 0時) (レス) @page47 id: c7c6235123 (このIDを非表示/違反報告)
海猫珈琲(プロフ) - 3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信さん» ありがとうございます！これからもぼちぼち楽しく更新していきます！ (2023年3月20日 10時) (レス) id: b2ab9dc6ab (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - お久しぶりです!お忙しいと思いますが､海猫珈琲さんの楽しめる速度で更新してください!これからも応援しています! (2023年3月20日 9時) (レス) @page45 id: 11410db0e9 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - またメンヘラやヤンデレ系のお話も期待してます！ (2023年2月26日 3時) (レス) @page41 id: e522d45f72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海猫珈琲 | 作成日時：2022年12月8日 9時
