最期まで2【庭師】 ページ29
誰にでも優しかったA。
いつも他の人を逃すため、ゲームではいつも怪我を負って帰ってくる。
花が大好きで、いつも水やりをしていた。
エマと同時期に荘園に来た彼女と、親友になるのにそう長い時間はかからなかった。
『エマはさ、最後のゲームが来た時、どうする？』
その思い出と共に出てきた、何気ない会話。
「エマは…Aと逃げるなの！」
そんな答えに帰ってきた言葉。
『私はエマを逃すかな〜。
これ約束ね』
その時、ハッと意識が戻った。
もはや諦めた様子で、立ち止まって追いつかれるのを待つA。
初めから、彼女は逃げる気なんて無かったんだ。
味方を作るなんて建前で、約束を守って死のうとしていた。
私を逃すためと知れば、絶対に止めるとAはわかっていたからだ。
親友か
それともパパか
それとも___自分か
エマは、今まで沢山守られてきたなの。
親友として、沢山仲良くしたなの。
Aも、パパも大好き。
だから、やる事は一つだった。
「Aは逃げて！！
エマが壁をするから！」
私が加護を貼ると思ったAは、後ろを振り返らずゲートに走っていく。
これで良いなの。
「エマは、ずっとずっと最期まで！
Aの親友なの！！
だから、約束なんて守らせないなの！」
そう叫んだ瞬間、背中に走る鈍い痛み。
エマの事が分からないパパは、エマの事を椅子に連れていく。
最期に見えたのは、大好きなパパの顔。
そして驚いた顔をしたAだった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
椅子が回転を始める。
麦わら帽子の少女は、諦めた様に身を瞑った。
次の瞬間、風になびいた少女の麦わら帽子が、ふんわりと空に舞う。
そして、少女の親友の元へとゆっくり着地したのだ。
彼女はその帽子を悔しそうに握りしめると、自分の頭にかぶせる。
『二人で逃げようって、エマが言ったのに』
その言葉を残して、外へと駆けて行った。
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海猫珈琲(プロフ) - あおいさん» 感動して貰えるとは…!凄く嬉しいです！ありがとうございます…!!! (2023年4月12日 8時) (
レス) id: b2ab9dc6ab (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます！！五周年の探偵のお話、もう本当に胸が締め付けられました！語彙力がなく上手くこの感動を伝えられなくて悔しいのですがもうほんとに、、好きです！！最高です!!わー！！！探偵！！！って感じです!素敵な作品ありがとうございます！ (2023年4月12日 0時) (レス) @page47 id: c7c6235123 (このIDを非表示/違反報告)
海猫珈琲(プロフ) - 3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信さん» ありがとうございます！これからもぼちぼち楽しく更新していきます！ (2023年3月20日 10時) (レス) id: b2ab9dc6ab (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - お久しぶりです!お忙しいと思いますが､海猫珈琲さんの楽しめる速度で更新してください!これからも応援しています! (2023年3月20日 9時) (レス) @page45 id: 11410db0e9 (このIDを非表示/違反報告)
えりな(プロフ) - またメンヘラやヤンデレ系のお話も期待してます！ (2023年2月26日 3時) (レス) @page41 id: e522d45f72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海猫珈琲 | 作成日時：2022年12月8日 9時
