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side.Ryusei
重｢…俺の話って何を言うたらええねん…｣
俺の突然の注文に戸惑うしげ。
藤｢…せやなぁ。好きな食べもんとか｣
重｢今は肉が食べたい。｣
藤｢趣味とか｣
重｢バッティングセンター！｣
藤｢座右の銘とか？｣
重｢健康第一！…って、ほんまにこんなん聞きたいんか？｣
藤｢思ってたんと違う。｣
重｢なんやねん。もっと上手に質問しいや。｣
真っピンクな飲み物を飲む、その首元がやっぱり気になる。
藤｢…それ、｣
重｢ん？｣
藤｢暑ない？｣
その第一ボタンを指さして言った。
重｢…いや、別に。｣
藤｢見てるこっちが窮屈やわ。｣
重｢そう？｣
そこまで言って、また途切れてしまう会話。
ああもう。
いつもの調子が出ない。
重｢…実はさ、｣
次の語を探す俺より早く、彼が小さく呟いた。
重｢…さっきの映画に出てた俳優、｣
ああ、あの最近テレビでもよく見かけるようになったイケメン俳優。
確か、俺達と変わらないくらいの歳だったか。
重｢…あいつ、俺の友達やねん。｣
藤｢え、嘘！？｣
またいつもみたいに茶化されるんかと思ったけど、至って真面目な表情だったからどうやら本当らしい。
そうか、
だから何でも良かったんだ。
あの男の姿が見られるなら。
だからあのタイミングだったんだ。
あの名前だけ見られれば良かったから。
重｢中学ん頃にな、いっつも2人でおったんよ。｣
藤｢そ、そうなんや…｣
重｢せやから、どうしてもあいつの演技が見たくてな。…悪い、なんか恥ずかしくて言われへんかった。｣
はにかむ彼の頬は、ちょっと赤かった。
それだけなのに、また、あの感じ。
窮屈で、窮屈で、息苦しくて。
あまりの不快感に、苛立ちさえ湧いてくる。
重｢…流星？｣
俺の表情を伺い見る彼の首元のソレが、呪いのようにさえ思えて。
(…このボタンを外せば、この不快感は無くなるのかもしれない…)
そう思うが先か、気づけば俺の両手は彼の首元。
重｢…！？…流星？どないしたん、何かお前おかしいで！？｣
その声さえ無視して、一番上のボタンを外した。
いつもは隠れているその肌が、僅かに見えた。
それだけ。
たったのそれだけで。
俺が望んでいた開放感は得られず。
…寧ろ、より一層息苦しくて。
重｢取り敢えず帰ろ、な？｣
そう言って、彼に引かれた右手が
妙に熱い。
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しげじゅん(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！ とても素敵なお話ですね！いつでもいいので更新してほしいです！完結を楽しみにしてます！！ (2018年1月28日 0時) (
レス) id: 5a906eaa64 (このIDを非表示/違反報告)
キラタ(プロフ) - はじめまして！まだ１６話なのですが、大好きな作品です（；_；）頑張ってください！ (2016年8月20日 16時) (レス) id: 70f0de6510 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎 - 初コメ失礼します！もうコイツら可愛すぎだろ、と毎回更新される度に思います。ちょくちょく出てくるシリアスな場面も私大好きです。健人と重岡の間に何があったのか、これから流星と重岡はどうなっていくのか気になります！更新楽しみにしております(´`* (2016年8月18日 20時) (レス) id: 477d0c9d6c (このIDを非表示/違反報告)
桐山茉莉(プロフ) - 何なんでしょうかこのくそかわいいイキモノ...((( 更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: e6ae07846c (このIDを非表示/違反報告)
°｡+｡☆らいちゃん☆｡+｡ﾟ(プロフ) - しげちゃん可愛すぎてやばいです！！毎回続きな楽しみすぎてやばいです*\(^o^)/*更新頑張ってさい！ (2016年8月15日 7時) (レス) id: d11b68e20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 | 作成日時：2016年7月31日 8時
