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side.Ryusei
合宿6日目にしてようやく恋愛マスターから解放された俺。
しかし悲しいことに、宿泊は今日で最後。
しげとふたりきりになれるのは今日で最後なのである。
このチャンス、モノにせな…！！！
…と、焦らない。焦らない。
どうやら今の俺は、ヤラシイ奴にしか見えないようなので。
しばらくは自重して、カッコイイ流星くんにならなくてはいけない。
恋愛マスター様に教えこまれたのはそれだけだった。
. . .
小｢…夏祭り、ええなぁ。｣
藤｢ああーっ！！浴衣！浴衣デートやろ！｣
恋愛マスターの恋愛講座、と名して始まった会話は、もはやただの妄想大会。
2人で理想のシチュエーションを語っていただけで。
小｢そうや！夏祭りデートええんちゃう？｣
望のこの思いつきにより、合宿中にしげを夏祭りデートに誘うことが俺の課題になった。
. . .
重｢お、流星なんか久しぶりやな！｣
久しぶりって言っても、たかが1日か2日くらいの話なのだが。
俺にとってもその期間は途方もなく長く感じていたから、思わず頬が緩む。
藤｢もう明日で合宿も終わりか。｣
重｢ほんまやな〜、短い！｣
『さり気なく誘うのが鉄則！』
望の言葉を頭の中で反復しながら、そのタイミングを待つ。
藤｢遊び足んないよなぁ。｣
重｢せやな。肝試しとか、花火とかやりたかったわ〜。｣
藤｢花火ねぇ…｣
…花火？
これはもしや、絶好のチャンスなのでは…！？
藤｢…花火、見に行かん？｣
重｢…え？｣
藤｢花火大会。一緒に行かん？｣
思い切って、その一言を口に出してみた。
俺、ちゃんとカッコイイ顔で言えてるだろうか。
この、異常に高鳴る胸の音が聞こえていないことを願う。
しげは、俺の表情を見つめてから伏し目がちに微笑んだ。
重｢ええなぁ。行こうや。｣
あんまり綺麗に笑うから、その返事すら夢みたいで。
藤｢…ほんま？｣
聞き返せば、不審がるような目を向けられた。
重｢なんで嘘つかなあかんねん。ええやん。行こ。｣
思わず叫びそうになるのを必死でこらえて、最後の注文を付けた。
藤｢浴衣で行こ、せっかくやし。｣
重｢えー？男4人で浴衣ってちょっと痛いで？｣
藤｢え、4人？｣
聞き返すと、ポカンとした顔で俺を見上げた。
重｢え？神ちゃんと望も誘うやろ？｣
ああ、恋愛マスター様…
成就への道は、果てしなく遠そうです…
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しげじゅん(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！ とても素敵なお話ですね！いつでもいいので更新してほしいです！完結を楽しみにしてます！！ (2018年1月28日 0時) (
レス) id: 5a906eaa64 (このIDを非表示/違反報告)
キラタ(プロフ) - はじめまして！まだ１６話なのですが、大好きな作品です（；_；）頑張ってください！ (2016年8月20日 16時) (レス) id: 70f0de6510 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎 - 初コメ失礼します！もうコイツら可愛すぎだろ、と毎回更新される度に思います。ちょくちょく出てくるシリアスな場面も私大好きです。健人と重岡の間に何があったのか、これから流星と重岡はどうなっていくのか気になります！更新楽しみにしております(´`* (2016年8月18日 20時) (レス) id: 477d0c9d6c (このIDを非表示/違反報告)
桐山茉莉(プロフ) - 何なんでしょうかこのくそかわいいイキモノ...((( 更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: e6ae07846c (このIDを非表示/違反報告)
°｡+｡☆らいちゃん☆｡+｡ﾟ(プロフ) - しげちゃん可愛すぎてやばいです！！毎回続きな楽しみすぎてやばいです*\(^o^)/*更新頑張ってさい！ (2016年8月15日 7時) (レス) id: d11b68e20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 | 作成日時：2016年7月31日 8時
