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side.Nozomu
2時間ほぼ俺のワンマンライブ状態だったカラオケボックスを後にして、
すっかり暗くなってしまった帰り道を歩く。
流星が唯一歌った曲は、女性シンガーの恋に落ちちゃった！ドキドキ！みたいな歌で。
それがあまりにも似合わへんから、普段ならめっちゃバカにして笑ってやるとこやけど
そこは出来る子望ちゃん。
タンバリン叩いて盛り上げたった。
なんとなーくふたりしてちっちゃい公園に立ち寄って、これまた俺達には似合わんブランコに乗りながら会話する。
ブランコを揺らしながら、さっきの歌をまだ口ずさんでいる流星。
俺も敢えて黙ったまま、立ち漕ぎした。
3分くらい経ったころ、流星が突然ブランコを止めた。
藤｢…なぁ、望。｣
小｢なに？｣
真剣な顔をしてこっちを見る流星に、俺も揺れを止めた。
藤｢もし俺がお前に好きって言ったら、お前はどう思う？｣
小｢…はぁ？！？？｣
いやいや、そこはしげやろ？！！！
完全にしげの流れやったやろ！！！？
こいつアホにも程があるんちゃうか？！
アホ通り越してタチ悪いわ！！！
なんて思ってたのが、顔に出ていたようで。
藤｢やっぱなぁ。そうなるよなぁ。｣
小｢…いや、有り得んやろこの展開は…｣
藤｢しげも同じ顔するんかな。｣
小｢…あ、｣
藤｢男に告られても、ほんまやとは思わんよな。あ、望。お前の事は好きやけど、全くそういう目で見たことないから安心し。｣
…良かった…救いようのないバカじゃなくて…
小｢…やっぱり、好きなん？｣
俺の問に、流星は少し笑って。
藤｢…わからん。でも、好きな気がする。｣
そう言って、空を見上げる瞳。
いつもより、キラキラしているように見えて。
小｢…ええんちゃう？｣
そう言えば、流星は照れたように笑った。
藤｢望、ほんまにありがとう。なんか元気でたわ。｣
小｢ん。また困ったら、この恋愛マスター小瀧を呼びなさい。｣
威張るようなポーズをとれば、
藤｢ほんまに頼みますわ。｣
そう言いながら拝まれた。
道路に出来た水溜りを飛び越えながら家路につく。
蒸し暑い空気とは裏腹。
俺たちふたりの心は、妙に清々しかった。
梅雨明け、そろそろって言ってたっけな。
夏は、すぐそこ。
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しげじゅん(プロフ) - はじめまして！コメント失礼します！ とても素敵なお話ですね！いつでもいいので更新してほしいです！完結を楽しみにしてます！！ (2018年1月28日 0時) (
レス) id: 5a906eaa64 (このIDを非表示/違反報告)
キラタ(プロフ) - はじめまして！まだ１６話なのですが、大好きな作品です（；_；）頑張ってください！ (2016年8月20日 16時) (レス) id: 70f0de6510 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎 - 初コメ失礼します！もうコイツら可愛すぎだろ、と毎回更新される度に思います。ちょくちょく出てくるシリアスな場面も私大好きです。健人と重岡の間に何があったのか、これから流星と重岡はどうなっていくのか気になります！更新楽しみにしております(´`* (2016年8月18日 20時) (レス) id: 477d0c9d6c (このIDを非表示/違反報告)
桐山茉莉(プロフ) - 何なんでしょうかこのくそかわいいイキモノ...((( 更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2016年8月17日 18時) (レス) id: e6ae07846c (このIDを非表示/違反報告)
°｡+｡☆らいちゃん☆｡+｡ﾟ(プロフ) - しげちゃん可愛すぎてやばいです！！毎回続きな楽しみすぎてやばいです*\(^o^)/*更新頑張ってさい！ (2016年8月15日 7時) (レス) id: d11b68e20a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤原 | 作成日時：2016年7月31日 8時
