第二.九話 The world ページ8
この世界は、ライアルスディーヴァ。
魔法の力を持ち、この物語を切り開く者が存在する光と闇の境界線。
そして、ポータルというもののおかげで、他の次元に住んでいる者には彼らの存在は知られていない。
そしてポータルは、彼らの心の奥、黒いオーラをまとったもう1人の醜い自分を封じ込める事が出来ている。
そして、血の臭いがする大きな古びた館が一時ゆらりと揺れた時は、中では
1人の従者と主人の、意味ありげな会話がポツリポツリと雨粒のように静かに行われていた。
「お茶の準備が出来ましたわ、ご主人様。」
冷たい声だ。
黒髪の短い髪を1秒たりともフワリとさせない女性が割れかけているティーセットをいくつか重ねて持ってくる。
手早く、音を立たずに準備をしている。
そして、漆黒色に染まる液体をトトトと注ぐ。
「ありがとう。ダリア。」
少年らしき主人の愛らしい声だ。
そしてカチャリと置かれた液体の入ったカップを両手で持ち、白い唇に運ぶ。
コクリ、と喉が2,3回動く。
次の瞬間、カップは空であった。
見た目も少年のような、主人らしき人物は１つ溜息を漏らすと、ダリアと思しき人物に話しかける。
「ねぇ、ダリア。」
闇に濡れた窓を光の無い目で見ていた女性が再度、少年の方を見て、微笑む。
「何でしょう」
少年はソファを立ち上がり、背伸びをする。
「この世界ってとってもとってもつまらないと思わない？自分を解き放たない、弱い奴ばっかじゃん。都合のいい事ばっかしてさ。」
黙り込む女性。
少年は、再度口を開いた。
「そっか。君、外行った事ないよね。とっても退屈なんだよ。この世界をさ、もーっともーっと『自由』な世界にしようよ。2人でさ。
ダリア、
2人で_______しよ。」
その衝撃的な一言で女性の体が縮み、震え上がる。
艶やかな唇が青色に変わり、足が一歩下がる。
その瞳に、恐怖が宿す。
「…………っ！ご主人様、何を仰っているのです、そんな事をしたら、ｳｯ！…」
彼女はその言葉を最後まで続ける事が出来なかった。
少年の鋭い爪が、女性の首筋に、食い込んでいる。
少年の手首が彼女の首を締め上げる。
「ダリア？僕の、命令は、
ｾﾞｯﾀｲ、ﾀﾞﾖ？」
少年は、もう少年の姿ではなかった。
醜い何かを煮詰めたような、残酷な姿だった。
「ガ…ワカリ、マシ、ﾀ...」
女性がその言葉を発した瞬間、彼女は青い顔で床に倒れ込む。
「いい子。」
少年は口が裂ける程の笑みを浮かべた。
第三話 A little hope→←第二.五話 The god of sun
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Yuno@Ivy(プロフ) - シナさん» いいけど！ (2021年6月5日 14時) (
レス) id: 95f52336b6 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» シナ「貴方も私の小説に出てきて良いかしら？ほら､無許可でやると違反になる可能性があるから。」 (2021年6月5日 14時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» シナ「私も､小説作ろうかな。」優菜「良いじゃーん。作りなよ。私達も出てくるよね？」シナ「うん！！オリキャラ達もでてくるしYunoさんも出てくるし！」優菜「おぉ〜､ごうかやな！」 (2021年6月5日 13時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» 優菜「おぉ〜！それは楽しみだ。」友梨奈（ゆりな）「私もよぉ〜。楽しみだわぁ。」 (2021年6月5日 13時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuno@Ivy(プロフ) - シナさん» ありがと！優菜と友梨奈は一番早く出てくるね (2021年6月5日 13時) (レス) id: 95f52336b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Alice | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Hujosi28283/
作成日時：2021年6月1日 17時
