第五.五話 Every seconds on the earth ページ13
アースは、ぶっきらぼうに「座れ」と命令してきた。
紫色のほつれたソファだ。3人ではぎゅうぎゅうだった。
アースはカードをシャッフルする。
カードは、タロットカードだろうか。
彼女はカードを裏返しにすると、
ユウナの前に
ユリナの前に
我の前に
バシッ、バシッ、バシッと
荒々しくカードを1枚ずつ置いた。
そしてペラっとユウナの前に置かれたカードを裏返した。
騎士だ。
騎士の鎧の所に塗られている銀色の塗料がチラチラと輝いている。
アース「お前は騎士か。人を守る使命などがある。」
ユリナ「騎士….」
ユリナは自分の前に置かれたカードにそっと触れる。
次にユリナの前に置かれたカードを上に投げ
カードは華麗にクルクルと回り、テーブルに落ちた。
これは、女性？
アース「女帝だな。人をまとめあげる使命がある。」
ユリナ「意外だわぁ」
そして、最後にアースは私をギラリ睨みつけると、カードを注意深くめくった。
何これ？
アース「………！？こ、これは
神じゃねえか！？」
大声で彼女は言った。
アースはさっきまでカッコつけて伏せていた目をかっ開いた。
彼女の手の小刻みな震え、彼女がさっき出した大声、吊り上がっている口元。あらゆる所から彼女の興奮を感じた。
アース「はっ！お前、4属性の！」
気づいていなかったのか。
『そうだよ☆』
アース「そ、そうなのか。神の使命は良く分かっていねえが……世界を動かす中心になる使命があるとされている。」
彼女の態度はカードを捲る前後で大きく変化していた。
私はそんな事どうでもよかった。
今は
この世界の可愛い女の子達を目に焼き付けておきたい！！！
『ちょっとお願いしていい？』
アース「なんだよ。」
『そのマント、脱いでくれる？』
場が一瞬で凍りついた。
ユウナは私を蔑み、ユリナも苦笑いだった。
でも、貴様らの冷たい反応ごときで挫ける程、私は弱くない。
アース「は、はぁ！？お前何言ってんだよ！？まぁ、マントくらいなら…」
ユウナとユリナは必死に首を振ったが遅かった。
バサ
『！？！？！？』
Fの領域だと！？
アース「どこ見てんだぁ！この……ばかぁ。」
アースはとうとう視線に耐えられなかったらしく、
アース「お前ら！ジロジロ見てないでもうアリスのとこ行けー！これ地図！」
と言った。
ユウナ「え！？急に言われたって」
彼女が言い終わるまでに自分達はドアの外へ追いだされてしまった。
ユリナ「まぁ……何とかなるわよね……」
旅はまだまだ長引きそうだ。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←第五話 On the Earth
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuno@Ivy(プロフ) - シナさん» いいけど！ (2021年6月5日 14時) (
レス) id: 95f52336b6 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» シナ「貴方も私の小説に出てきて良いかしら？ほら､無許可でやると違反になる可能性があるから。」 (2021年6月5日 14時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» シナ「私も､小説作ろうかな。」優菜「良いじゃーん。作りなよ。私達も出てくるよね？」シナ「うん！！オリキャラ達もでてくるしYunoさんも出てくるし！」優菜「おぉ〜､ごうかやな！」 (2021年6月5日 13時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
シナ - Yuno@Ivyさん» 優菜「おぉ〜！それは楽しみだ。」友梨奈（ゆりな）「私もよぉ〜。楽しみだわぁ。」 (2021年6月5日 13時) (レス) id: ef666f2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuno@Ivy(プロフ) - シナさん» ありがと！優菜と友梨奈は一番早く出てくるね (2021年6月5日 13時) (レス) id: 95f52336b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Hujosi28283/
作成日時：2021年6月1日 17時
