(株)JWHDの人気者の彼と（D.SHIGEOKA＆N.KOTAKI） (ページ30)

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JWHDーNozomu.K－9 ページ30

翌日――

仕事に出勤する前、傘を返しに小瀧君の家を訪ねる事に

【♪～(チャイム)】

チャイムを押して数秒返事がなく

あ「あれ…どこか出かけてるのかな…」

念の為もう一度と思いチャイムを押すと

望「(ガチャ)は…い…」

あ「あ、小瀧君！昨日の傘を返しにきたんだけど…」

望「あ、Aさん…

わざわざ、ありがとうございます…コホッコホッ(咳き込む)」

あ「え、ちょっ、大丈夫！？」

玄関先に出てきた小瀧君は、普段の小瀧君から想像できないような

ぐったりした様子で…

望「あ～…すみません…

昨日、あれから、予想以上に雨に降られて

風邪引いてしまったみたいで…(苦笑)」

あ「えっ…ほんとに…？私のせいだよね…」

望「(落ち込むAを見て)……

Aさんのせいではないんで落ち込まんといて下さい…

それに、まぁ…思ったより酷くないんで心配せんくて大丈夫です…」

あ「いや…でも…」

望「風邪…うつすとあれなんで…早よ帰った方がええですよ…」

あ「う、うん…じゃあ、これ…(傘を渡す)」

望「はい…ありがとうございます(傘を受け取る)」

あ「っ…(小瀧君の手…とても熱い…)

ちょっと、小瀧くん、失礼するね…」

こんな私で嫌かもしれないけどと思いつつも

小瀧君のおでこに手を当てると…

望「っ……えっ…ちょっ…Aさん…」

あ「あ、ごめんなさい…でもやっぱり、すごい熱…

熱は測ったの…？」

望「……ん…まぁ…」

あ「いや…まぁ…じゃなくて…」

望「３８度っす…」

あ「えっ…そんな熱なのに起こしてしまって本当に私…」

望「…いや、これが男だったら、起きひんかったけど…

何か…Aさんが来てくれた気がしたんで

起きてきて正解でした(苦笑)」

あ「いやいや…それこそ本当に申し訳ない…

昨日、私が小瀧君の傘を借りちゃったから…

本当にごめんね…(下を向く)」

望「………

こんなんすぐ治るって(力のない笑顔)

やから、そない謝らんといて

Aさんが風邪引いて寝込むくらいなら、俺で良かったから…」

あ「小瀧君…」

望「ほら…俺も後、１～２時間寝たら出勤する予定やから

心配せんくても…」

あ「えっ！その体で仕事行くなんて無茶だよ！」

望「でも…今日中に作らないといけない資料があって…」

あ「もう！そんなの誰かに頼んで、小瀧君は休まないと！」