(株)JWHDの人気者の彼と（D.SHIGEOKA＆N.KOTAKI） (ページ29)

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JWHDーNozomu.K－8 ページ29

小瀧君との映画鑑賞会から数日――

あの時の小瀧君の言葉の意味を考えた事もあったけど

職場では、部署も違うし、お互い仕事が忙しい事もあって

あれから小瀧君とは中々会えてない

あ「定時も過ぎたことだし、今日はさっさと帰ろう」

と思い外に出ると

あ「えっ…雨降ってる…

最悪っ…今日に限って折り畳み傘も家に置いてきちゃったし…」

急な雨でどうやって帰ろうか悩んでいると

「あれ？Aさん…？」

あ「あ、小瀧君っ…」

丁度入れ違いに社内に戻ってきた小瀧君が

望「立ち止まって、どうしたんすか？」

あ「あ、いや外に出てから雨降ってるの気づいたんだけど

今日に限って傘持ってなくてさ…(苦笑)」

望「あ、それなら、俺のこの傘使ってください」

あ「えっ！いやいや！いいよ！」

望「でも、傘がなくて困ってたんですよね？

今は小雨やけど、この後雨が強くなるみたいやから

ぜひ、この傘使ってください」

あ「いやでも、この傘ないと小瀧君も濡れちゃうんじゃ…」

望「俺は大丈夫です！(笑)

もう一本傘持ってるんで！」

あ「ほんとに…？」

望「はい！ほんまです！(笑)

なので、俺の事気にせんと使ってください！」

あ「そしたら、お言葉に甘えてお借りします…」

望「はい！どうぞ！」

あ「本当にごめんね…助かります…

明日にでも家に帰しにいくね」

望「全然急がなくていいですよ！(笑)

家に帰れば何本もあるんで(笑)」

あ「あぁ…小瀧君がいてくれて助かった(微笑)

そしたら、また明日ね！(後ろ向きで手を振っていく)」

望「っ…はい、また…」

――――――

(帰っていくAを見つめる望)

流「(会社から出てきた)望…？」

望「……っ…」

流「お～い…聞こえてるか…？」

望「あ、流星っ…」

流「遠く見つめてどうしたん…？」

望「あ、いや…(Aを見る)」

流「ん？(同じ方向を見る)

あぁ…そういうことか…」

望「なぁ…

俺ってそんな女に飢えてない感じしてる…？(苦笑)

やっぱ年下って駄目なんかな…？」

流「……」

望「俺、結構頑張ってアピールしてるつもりなんやけどなぁ…(苦笑)」

流「珍しいな…

普段誰にでも愛されてるお前がそない自信なさげなんて」

望「いや…俺…ほんまにあの人のことをさ…」

―――――

っていう話をされていることを私は知らない＿＿

＿＿＿

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