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(白石)
「A！」
「おおお、どしたの？」
肩関節をほぐしながら初療室へと入ったAに、待ってましたと言わんばかりの勢いで私は問い詰めた。
「11年前って高校生でしょ？
さっきの────藤澤さん、どうやって助けたの？」
「あー…えっとね、救急隊員が来るまで心マと人工呼吸で繋いでただけだよ」
ほんとだよ〜と苦笑するAをじっと見つめていると、橘先生が笑いながら私の肩を叩いた。
「香坂の両親は、優秀な医者だったんだ。
医者の子は医者ってやつだな」
「橘先生、大袈裟ですって」
笑いながら、Aは缶コーヒーを片手にCSに入っていく。
その動作で、仕草で、分かってしまった。
これは、踏み込んだらいけないことだと。
────A…。
長いつきあいだと思っていたのは、もしかしたら私達だけだったのかもしれない。
まだ、隠していることがあるんだね────。
怯えなくていいよ、A。
だから、その苦しみを、少しでもいい、私達にも背負わせて────？
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(藤川)
缶コーヒー片手にCSに入ってきた香坂は、手に持っていたそれを、差し入れと俺に手渡してくる。
「サンキュ。
しっかしお前も豪華だな、白石から聞いたよ。
風邪ひいて午後からだと思ったら、白車乗って出勤してくるんだもんな」
真新しいそのプルタブを開けながら言うと、彼女は苦虫を噛み潰したように顔をゆがめた。
「え、なに、皆知ってるの？」
「おう」
「……おぅ…」
やらかしたと顔を引きつらせた香坂の様子だと、どうやら熱は下がったらしい。
────相変わらずすげぇ回復力だな。
と、香坂は横峯の見ていたテレビドラマに興味を示したようだった。
「あ、これ有名なやつ…横峯さん好きなの？」
「はい！
私、このドラマに憧れて医者になろうと思ったんです」
さて、俺達は呆れたけど、こいつはどんな反応をするのかねぇ…ちょっと興味あるな。
「へぇ…まぁ、夢の抱き方は人それぞれだしね、私はいいと思うけどな」
「おぉ…」
俺や雪村、灰谷から感嘆の声が上がる中、雪村がそういえば、と話題を切り出す。
「香坂先生はどうして救命医になったんですか？」
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琴子(プロフ) - こちらの誤字。先日ボードにお願いした2のリクエスト訂正があります。樋山先生が藤川までとブチ切れる…の樋山。ではなく緋山です。返信不要。よろしくお願いします。また！ (2017年9月4日 16時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
kii - 白石先生のリクエスト叶えてくださりありがとうございました！本当に白石先生そのもので感動しました！ついに明日はコードブルー放送日ですね！緋山先生がどうなっちゃうのか…更新も楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 7fea498993 (このIDを非表示/違反報告)
ayanel(プロフ) - たむ。さん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (2017年9月3日 18時) (レス) id: 61d33ebdb1 (このIDを非表示/違反報告)
たむ。(プロフ) - 次回予告、「感動」ではなく「感度」になってます!!! (2017年9月3日 18時) (レス) id: 2fb288b2c4 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 藍沢先生誕生日話面白かったです！( ^ω^ )生誕祭ですね♪ 来年も、絶対香坂先生は隣にいますよ♪ (2017年9月3日 15時) (レス) id: eeb5e94ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年8月29日 0時
