コード・ブルー -Blue Serenade-

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「最終対決、ボンバーストライカー！」

「まずは先攻、コードブルーチームの挑戦です！」

「いえ〜い！」



皆が盛り上がる中、私にはひとつの不安があった。



…ボウリングの球、ちゃんと放れるやろうか。



「僕とA、ボウリングがスポーツの中で一番苦手なんです」



あーっちょちょ、私を巻き込まんといてよ！



「と相棒がおっしゃられてますが、宮瀬さんそうなんですか？」

「あれ、でもリハのとき大丈夫そうだったよね？」



雅紀くんの言葉に苦笑しながら私は答える。



貴「私ですね、手がちっちゃいんでボウリングの球が掴みにくくて、もうほとんど投げてるんじゃなくて勢いつけて落としてるだけなんです…」

「リハでぎこちなかったの、そのせいなのね」

貴「そー」



恵梨香ちゃんと顔を見合わせて頷いていると、ふたたび上から天の声さん。



「ということは山下さん、キックは得意だったんですね？」

貴「ぶっ」

「おい笑うな」



そう言って智くんに軽く頭を小突かれる。



貴「でも端っこだし、タイミング合わせれば大丈夫だよ」

「よし、girlまでで終わらせよう」



えぇっ、椎名さんそれプレッシャーですって！



私落とすだけしか能ないんですけど…!?



「さて山下さんに宮瀬さん、コードブルーの初回が9年前ですが、何か9年前と変わったところなどありますか？」

貴「私は9年前まだ19だったんで…」

「えぇ〜っ！」



観客席から驚きの声が上がった。



ちょっと気恥ずかしくて、口元に手をやる。


貴「…んで、お酒が飲めるようになったことと、弟達に妹扱いされるようになりましたね」

「そっか、girlお姉ちゃんだもんね」

「見えねーわぁ」



ニノくんと潤くんが頷きながら私を見るもんで、ついでに9年前の当時19歳が映ってるんだろうなぁと思うと、もうめっちゃ恥ずかしなって、智くんにパス。



「僕はおでこを出せるようになりましたね」



あー確かに、9年前は前髪目にかかりかけてたもんなぁ。



「んで相棒もかなり髪が伸びたんで、そこはお互い成長したかなと」

「そっか、girlは海外行ってた設定だよね」

貴「ですです」



翔くんの確認に頷いて、お次は愛未ちゃんのお願いコーナー。



「名前がちょっとイガイガしてるんで、山Ｐとかガッキーとかgirlとか、あだ名が欲しいんですよ」



あだ名なぁ…、私の場合は一個下の弟がふざけて呼んだんが始まりやねんけどね？

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