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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(白石)
今日も今日とて、ホットラインが初療室に鳴り響く。
「翔北救命センターです」
『佐倉消防よりドクターヘリ要請です。
佐倉市臼井八丁目の団地内市道にて、下水道工事中の作業員3名が増水により流され、救助に当たっていたレスキュー隊員1名が負傷。
作業員2名は救助され軽症です。
1名は行方がわかりません』
「CTに連絡してください」
「お、成長成長」
手袋を嵌めたAが、横峯さんを褒めていた。
「ヘリ飛べますか」
「佐倉方面視界良好です、飛べます」
今日は一度雨が降ったから飛べるか不安だったけど────よかった、行ける。
「向かいます。
香坂先生、任せるね」
「任されました、安心して行ってきて」
夜勤疲れかな、わずかに隈の残る顔で頷いたAが、合戦だと言わんばかりに肩の関節を鳴らした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(香坂)
どうやら少し離れた場所で溺れた男性が見つかったようだ。
そちらは名取先生が処置するらしい。
「来たな」
「ん…水の事故は時間との勝負」
藍沢先生とそんな会話を交わしているうちに初療室の扉が開いて、白石先生たちが戻ってくる。
「吉崎孝司さん26歳。
川に流され救出時には心肺停止、ヘリ内で再開。
血圧85の50、心拍数120」
「移します、1.2.3」
雪村さんの説明を頭に入れながら、白石先生の合図で吉崎さんをストレッチャーから移す。
雪村さんと素早く場所を変わって、私は頸動脈などに触れていった。
「これはなかなか厳しそうだなぁ」
「…やれるだけやろう」
「もう一度全身チェックしましょう」
大丈夫、みんなもまだ諦めてない。
緋山先生と顔を見合わせて、ひとつ頷く。
「だれか、エコー持ってきて」
「はい」
私が呼びかけのために、一度顔を上げた時に視界に入ったのは、頭に手を当てて立ち尽くす冴島さんの後ろ姿。
────……はるちゃん？
ペンライトを手に持ちながら、瞳孔を確認して眉を潜める。
「…瞳孔散大」
「頭部CTオーダーして」
「はい」
緋山先生の指示に雪村さんが動く。
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁
一区切り…残りは夜に。
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萌香(プロフ) - 5の17ページの一番上です。 (2019年1月14日 1時) (
レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
萌香(プロフ) - 文字が間違っていると思います。 (2019年1月14日 1時) (レス) id: 72c059cc1e (このIDを非表示/違反報告)
珠緒(プロフ) - 最近この作品を見つけ読んでみると、想像以上に私のドストライクな作品でした(^^)最高です！ありがとうございます。続編も読んでいきたいと思います。他の方も書かれているように、映画も書いて欲しいですね〜。ステキな作品ありがとうございます。ずっと応援してます♪ (2018年8月9日 3時) (レス) id: 762a6c7fed (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 久しぶりに読み返しました！表現が私の好きな表現で一気読みでした！映画も書かれますか？楽しみに待ってます！ (2018年6月16日 9時) (レス) id: f2d0e5e7c8 (このIDを非表示/違反報告)
ayanel(プロフ) - ちぃさん» キュンキュンして頂けてとても嬉しいです〜ありがとうございます(´｡ｐωｑ｡｀) (2017年8月22日 9時) (レス) id: 61d33ebdb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年8月15日 0時
