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「開通を記念したトンネルウォークが開催されていたようです。
一般の方が、地下鉄線路内を歩いて見学するっていう…」
それなら、親子連れでこれだけ多数の犠牲者が出るのも頷ける。
「参加者は何人ですか」
「300人です」
「300…!?」
────おいおい、マジかよ…。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(白石)
ピストン輸送のヘリに乗った私と緋山先生、それに名取先生は、青空を突っ切って現場である蒔田中央駅に向かっていた。
「分かった、重傷者は線路内にいるのね？」
『コンコースまで出られてる患者は軽傷だ、後発隊に任せていいか？』
「アルブミンとタグ」
「はい」
緋山先生と名取先生の連携を横目に、私はマイクに声を送った。
「あと5分で着く、トリアージはこっちに任せて。
藍沢先生と藤川先生は現場の重傷者を診て。
Aが来られるとしたらこの後になる」
けれどその可能性は、低いと言える。
なぜなら────────。
私は十数分前の、カンファレンス室での橘先生からの報告を思い出す。
“これはまだ決定じゃないんだが…香坂が、また海外に派遣されるかもしれない。”
理由は日本の優秀な医者を、1人でも多く海外へと売り込むため。
それと同時に、今回の事故の療養も兼ねていた。
彼女は海外生活が長いため、上が勝手に海外が良いとでも思っているのだろう。
それに、これ以上優秀な医者の身体を傷つけるわけにはいかないという、裏の真意も含まれていて。
まるで道具のように彼女を扱う上に、無性に腹が立った。
────それにこのままじゃ、Aと藍沢先生は。
また、離ればなれになってしまう────。
「……ほんと、あの2人には幸せになってもらわなきゃ困るんだけど」
「…そうね」
緋山のぽつりとこぼした言葉に、私は目を伏せてただ頷くことしかできなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(冴島)
「行かなくていい」
自分でも、その言葉は驚くほどすんなりと口から出た。
「え？」
「貴方は勇敢な医者になんかならないで」
包帯の残りを巻きながら、行こうとする背中を引き止める。
「危ない現場はほかの先生に任せればいい」
「何言ってんだよ、はるからしくないこと言うなよ」
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リラン(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！読むたびに次をもとめてしまう！今後も期待してます！話は変わりますが、少年陰陽師読んだことありますか？何となく文が似ている所があってずっと気になっていたんです。急に質問すみません。もし知らないのであれば申し訳ないのですが… (2019年2月12日 12時) (
レス) id: c050d878db (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 18、大大抵ではなく、大抵では？ (2018年7月4日 20時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
鈴子 - コードブルー好きにはたまらないね\^-^/ (2017年10月14日 21時) (レス) id: bbbfeb8862 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！更新される度に続きが気になって気になって！最終回、楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2017年9月19日 23時) (レス) id: e98d2ab7a8 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢せんせすき - 面白すぎます笑楽しみにしてるので更新頑張ってください^ ^ (2017年9月19日 22時) (レス) id: 0944e50e01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年9月12日 0時
