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「西条先生！」
ノックもそこそこに、脳外科部部長の転がるようにして飛び込む。
「うっわ、びっくりした…！
なんだよ香坂、おまえ今日騒々しいな…」
「トロント大の話、辞退させていただきます！」
「………は？」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(白石)
クリームパンを頬張りながら、のんびりと藍沢先生とAのことを考えていた。
傍らに、カップ麺を持った藤川先生が座る。
「しっかし藍沢冷たいな。
俺のこのやつれた顔みて何とも思わないのかねぇ」
と、シャワーを浴びたらしい緋山先生がゆっくりと戻ってきた。
「藍沢があんたの顔なんか見てるわけないでしょ…。
患者の脳味噌と、Aしか見てないんだから」
「まぁ、そんな奴だけどさ」
うん…確かに。
「あ、そうだ。
ねぇちょっと、Aがこぼしてたんだけど、三井先生休職するってどういうこと？」
思わずクリームパンを落としそうになった。
────あの子、変なところで抜けてるんだから…！
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(藍沢)
「コンバインドペットローゼルで全摘出すれば、聴力も残せるな…」
「お、それMRI撮るの勧めたの、香坂だろ？
舌下神経管を開いて術野を広く取れば、より確実だよ」
「ああ」
あいつはあくまで自主的に動くつもりはないらしい。
「今朝の救命の患者、駄目だったんだって？
彼女、随分塞ぎ込んでると思ったら、いきなりどっか走ってくから驚いたよ。
いつもあんな感じなのか？」
救命室で橘先生に何か勢い込んで宣誓していたことか。
何をするつもりなのか、予想はつかないが。
「ああ、まぁな」
「にしてもお前も香坂も、案外人がいいよなぁ。
古巣の頼みは絶対断らない。
…でも、大丈夫か？」
タブレット端末を操作していた指が止まる。
「何が言いたい」
「俺はきちんと腕で認められて、トロント大に行きたいんだよ」
────ああ、なんだそのことか。
「藍沢と香坂が救命に振り回されたおかげで行けたとか、言われたくないからね」
「お前は自信家だな。
…それに、あいつは元々そこまで乗る気じゃないだろ。
向こうが勝手に指名しているだけだ」
「────そのことなんだけどね！」
そのとき部屋に飛び込んできたAの表情は、先程よりもずっと晴々としていた。
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恵李 - こんにちは。恵李です。1年前からほとんど毎日見てます！続編よろしくお願いします！あの〜質問questionなんですけど、何歳ですか？私は華のJK16歳ですけど教えてください!! (2022年10月19日 22時) (
レス) @page10 id: 18a46fedc8 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ayanelさん» こんにちは… (2021年9月10日 11時) (レス) id: 9a04ef101c (このIDを非表示/違反報告)
レー - 質問というか聞いていいですか？ (2021年3月8日 22時) (レス) id: 88b0f39677 (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にしてよろしいですか？？ (2020年9月11日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - とても作品内容は面白く読ませて頂きました。一言申し上げるとセリフの前に名前を書いていただけると誰のセリフだか分かりやすくてもっと良い作品になると思います。素敵な小説ありがとうございました。 (2019年12月31日 0時) (レス) id: 8f8d498a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年7月25日 21時
