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「ごめん…疲労限界でした」
「あの出血量なら仕方ない。
服は処分しておいたが構わないか？」
え…服…？
そういえばここの入院着に変わってるなぁって思ってたけど…ん？
「えっ……脱がした？」
「………三井先生から処置が終わったときに渡されただけだ」
「あー…そう。
な、なんか申し訳ないことしちゃったな、休職されてたのに…」
てことは、服を取り替えてくれたのも三井先生か。
後でお礼言いに行かなきゃなぁ。
あ、久々に優輔くんにも会いに行こう。
そんなことを考えていたら橘先生が車椅子を持ってきてくださって、お礼を言ってから、私は耕作に押されてICUへと降りていった。
降りながら、車椅子の低さに驚いた。
まるで子どもの頃に戻ったようで、少し懐かしかった。
背中が痛くならないよう、さり気なくやわらかいタオルを敷いてくれていることに、笑みがこぼれた。
ICUの入口で、中の様子を伺うスーツ姿の男性が目に止まった。
「どうされました」
「橋爪悠斗の、父です。
事故の…」
「悠斗くんはご無事です。こちらに」
焦燥を抑えられない様子の父親をなだめるように、穏やかに言葉を紡ぐ。
耕作が車椅子を押してくれて、その後にICUに入る際の服に身を包んだ父親が続いた。
息子の容態を説明する耕作の言葉を聞きながら、私はただまっすぐに、ベッドに横たわる悠斗くんを見ていた。
固定された左足、頭に巻かれた血のにじむ包帯、規則正しく脈を告げるモニター。
「こんな……、こんな…。
痛かったよな……痛かっただろう…」
その姿に、つきりと胸が痛む。
「なんでこんな……。
ごめんな、悠斗。
お父さん、一緒にいてやれなくて……ごめん」
────もし、あのとき私がこのような目にあっていたら、
彼は私のために、涙を流してくれただろうか？
「……お父さん、どうぞ」
私は車椅子に座ったまま、手近な椅子を彼のそばへ押しやった。
「すいません…。
あの、貴方は？」
「彼女は悠斗くんの第一発見者です。
負傷しているにも関わらず、脳ヘルニアの進行をぎりぎりまで遅らせてくれました」
耕作、そんな大げさに言わなくていいって…。
「そうなんですか…！
ありがとうございます、おかげでこの子は助かりました…！」
「いえ、そんな…。
医者として役目を果たしたまでです」
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恵李 - こんにちは。恵李です。1年前からほとんど毎日見てます！続編よろしくお願いします！あの〜質問questionなんですけど、何歳ですか？私は華のJK16歳ですけど教えてください!! (2022年10月19日 22時) (
レス) @page10 id: 18a46fedc8 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - ayanelさん» こんにちは… (2021年9月10日 11時) (レス) id: 9a04ef101c (このIDを非表示/違反報告)
レー - 質問というか聞いていいですか？ (2021年3月8日 22時) (レス) id: 88b0f39677 (このIDを非表示/違反報告)
フラ - 作品を参考にしてよろしいですか？？ (2020年9月11日 22時) (レス) id: ead1db5ef4 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - とても作品内容は面白く読ませて頂きました。一言申し上げるとセリフの前に名前を書いていただけると誰のセリフだか分かりやすくてもっと良い作品になると思います。素敵な小説ありがとうございました。 (2019年12月31日 0時) (レス) id: 8f8d498a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayanel
| 作成日時：2017年7月25日 21時
