青春をガラス瓶に詰めたなら

2人で半分こしよう ymmt ページ10

8月某日。


最近は暑い日が続いている。


｢暑い…｣


『あと3度高くなったら溶ける自信がある…』


｢流石に溶けることは無いんじゃないかなぁ｣


と、冷静にAちゃんのセリフにツッコミはするものの本当に暑さで本当に溶けてしまいそうだ。


『あ、そうだよしくん。アイス食べよう、そうしよう！』


｢いいね！冷凍庫になにか入ってるっけ？｣


『入ってるよ〜。2人でこれ半分こしよ！』


と言って彼女が取りだしたのは2人で半分こして食べるタイプのコーヒーの味のアイスだった。


『はい、こっち持ってせーので引っ張ろう？』


｢僕が分けようか？｣


『そういうことじゃないの！いいからこっち持って、、、せーの！』


パキッ


そうして半分こするとAちゃんは満足そうに笑った。


｢ありがとう、でもなにしたかったの？｣


『…馬鹿にしない？』


｢うん｣


『前、コンビニ前でこうやって半分こしてるカップルがいて私もよしくんとやってみたいなって思ったから…』


と言って彼女は恥ずかしそうにして顔を赤く染めた。


…可愛すぎでしょ。僕の顔も赤くなっていくのがわかる。


｢そんな可愛い理由だったんだね〜｣


『よしくんからかってるでしょ…』


｢違うよ？でも、僕がなにも気が付かずに半分こしようとしたの嫌だったよね。ごめんね？｣


『んーん！一緒にやってくれたからそれでいいの！』


｢あはは、ありがとう。今度またこうやって半分こして食べようね｣


『うん！』





こうやって仲良く2人でアイスが食べられるなら暑い夏も悪くないかもしれない。









＊

短めになっちゃいました。

こういったお話でもよければもう少し更新頻度あげれるかもしれません。

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