甘くて赤い ko-chan ページ42
「『いっせーのーで!』」
と言う掛け声で私たちが指さしたのは別々の種類のお菓子。
『なんで!?今日はポッキーの日なんだよ??』
「でもプリッツの日でもあるし!」
「『ぐぬぬ…』」
そう、今日11月11日はポッキーの日(こうちゃん曰くプリッツの日でもあるらしいけど)
だからオフィスに行く前にコンビニへ寄っている、ということだ。
「あーもう、分かった」
『ん?譲ってくれる気になった?』
「お互いが譲らないなら両方買ってこ。もうあんまり時間ないし」
『え、…天才?』
「逆にこれが思い浮かばなかったそっちがやばいと思うんだけど」
『馬鹿にすんな』
なんて会話をしながらお会計を済ませてオフィスへ急ぐ。
「なんでそこまでポッキーに拘ってたの?いつもならお菓子は食べれたらどっちでもいいっていうタイプなのに」
『…特に理由はないけど』
言えない、ちょっとこうちゃんとイチャイチャしたくて、でも言えないからポッキーの日に便乗してポッキーゲームをこうちゃんから提案してくれないかな〜なんて淡い期待をしてたことなんて。
「…ねぇ、嘘つけないタイプってこと忘れてない?」
『ふぇっ!?』
「目は口ほどに物を言うの代表みたいなタイプじゃん。なんなら顔全体からでてるって」
『いや、そんなことは…』
「あるの。どーせ俺とイチャイチャしたかったんでしょ?」
なんて言って私を挑発的に見てくるこうちゃん。ポンコツなのに。おままでポパイのくせに。
『急にかっこつけるのやめてよ』
「ドキドキしちゃうから?」
『はいはい、そうですよー』
めちゃくちゃ棒読みを意識して言う。そうじゃないとまた私でからかってくるから。
「まぁね、それだったら家帰ってから楽しみにしてな。いっぱい可愛がってあげる」
なんて余裕そうに笑うこうちゃん。
『…はいはい』
「全力でなんでもなさそうな顔してるけど期待とか嬉しさとか隠しきれてないからね」
『こうちゃんの馬鹿!』
──ポッキーよりも甘いこうちゃんに溶かされるまで、あと7時間。
*
これは11日にツイッターで公開したお話でした。こちらのサイトでの公開が遅くなってすみません…!
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音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 本当ですか!!そう言っていただけて嬉しいです!リクエストありがとうございましたー! (2020年12月14日 8時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます。まさにって感じです!笑 (2020年12月13日 20時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 解釈違いでしたか…。ごめんなさい…。新しい作品を書かせていただきますね!申し訳ございませんがもう少しお待ち下さい…! (2020年12月10日 7時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます!こっちのバージョンも好きなんですが彼女は年下であまり賢くなくて頑張って伊沢さんが出した本を読んでてそれに気づかない伊沢さんにかまちょされるイメージでした...。 (2020年12月8日 9時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» わー!お返事遅くなってしまいすみません…!リクエストありがとうございます!できるだけ急ピッチで書かせていただきます! (2020年11月23日 9時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音穏 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年7月21日 21時