☆寂しがり屋な彼女の取扱説明書 2 ページ40
撮影が終わった。俺はこれで終わりだけどまだ続ける人もいるので、撮影部屋から執務室へ移る。
「あ、お疲れ様です」
「お疲れ、乾」
先輩の河村さん。今日は撮影が一本だけらしく、ソファでゆったりとくつろいでいた。
ところでさ、なんて切り口で河村さんが話しだす。
「乾の彼女寂しがってるんじゃないの?」
「へ?」
「Aさんって乾の彼女でしょ?」
なんでそれを、いや俺は彼女がいることはこの会社の誰にも言っていないはずだ。Aもあまり人に話していないはず。
「…半分カマかけてただけなんだけど本当なんだ」
「え、じゃあなんでAの名前知ってるんですか?」
「さっき電話かかってきてたよ、少ししたら切れたけど。…どうせ乾も寂しいんでしょ?電話してきなよ」
「…そうします」
スマホを持って人がいなそうな場所まで移動する。LINEには河村さんの言う通りAからの不在着信が。
prrr…prrr
6コールが過ぎてもうでないかと思った時。
『もしもし』
「…A」
電話が繋がった。少し間の伸びたような声なのはきっと少し眠かったからだろう。Aから電話がかかってきてたのも22時30分位だったし。
「電話出れなくてごめん、どーかした?」
『ううん、こっちこそお仕事忙しいのに電話しちゃってごめんね。…寂しくなっちゃった』
驚いた。ベタだけど、スマホを落としそうになるくらいには。だって前までそんな素振り見せてくれなかったのに。
「…俺も、俺もすごい寂しかった」
『お仕事終わって帰ってきたらいっぱいイチャイチャしようね?』
「そーだね。おやすみA、大好きだよ」
『えっ…』
Aの驚いた声が聞こえたがそれには気づいていないかのようにして電話を切る。
「はぁぁ、Aに会いたい…」
その為にも仕事頑張らなきゃ、そう思って気合いを入れ直すのだった。
*
「ねぇねぇ乾、彼女に愛してるって言ってたでしょ」
「ヒュー、やるぅ!」
「え…?」
「電話の声丸聞こえだよ。この部屋じゃ」
「まじですか…」
この後Aとの関係について根掘り葉掘り聞かれたのだった。
*
リクエストより、
同居してたけど乾さんが暫く帰れなくて、寂しくなった彼女が夜に電話をかける
でした。
乾さん新鮮で楽しかったです!(作者最近乾さん沼にハマっています)
遅くなってすみません、これからもリクエストお待ちしてます!
おかえりが聞こえる幸せ fkr→←☆寂しがり屋な彼女の取扱説明書 ini
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音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 本当ですか!!そう言っていただけて嬉しいです!リクエストありがとうございましたー! (2020年12月14日 8時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます。まさにって感じです!笑 (2020年12月13日 20時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 解釈違いでしたか…。ごめんなさい…。新しい作品を書かせていただきますね!申し訳ございませんがもう少しお待ち下さい…! (2020年12月10日 7時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます!こっちのバージョンも好きなんですが彼女は年下であまり賢くなくて頑張って伊沢さんが出した本を読んでてそれに気づかない伊沢さんにかまちょされるイメージでした...。 (2020年12月8日 9時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» わー!お返事遅くなってしまいすみません…!リクエストありがとうございます!できるだけ急ピッチで書かせていただきます! (2020年11月23日 9時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音穏 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年7月21日 21時