☆作戦コード#1457 kwmr ページ33
『かーわむーらさんっ!』
「どうしたの」
『なんでもないでーす』
「はいはい」
『うそ、大好きです』
「…あっそう」
僕の彼女は照れもせずに唐突に愛の言葉を僕に囁く。そして照れてしまった僕のことをいつもニヤニヤと見つめてくる。
Aの方が歳下なのにまるで歳上であるかのように僕のことを翻弄してくるのだ。
いつまでもこのままでは悔しいので、何とかしてAを照れさせてみようと思う。
作戦1
僕からAに愛の言葉を伝えてみる。
「ねぇ、A」
『河村さん、どうかしましたか?』
「あのさ、……」
愛の言葉を紡ごうとしてもなかなか言葉に出来ない。好き、と伝えるだけなのにこんなにも勇気がいるのか。
「…やっぱりなんでもない」
『そうですか?』
作戦1、失敗。
作戦2
僕から彼女にスキンシップをとってみる
いつもは基本的に受け身だからたまに僕からハグしたりしたら照れてくれるのではないか。
Aの後ろに回ってハグをしようと手を伸ばした。…確かに伸ばしたのに僕の手が彼女を捕まえることはなかった。
『私コンビニでスイーツ買ってきますね!河村さんなにかいりますか?』
と言って勢いよく立ち上がったからだった。
「何もいらない」
と答えるとAは、「何かあったら連絡してくださいね!」と告げ上着を羽織って出ていった。
作戦2、失敗。
元々こういったことを考えるのは苦手な部類なのでこれ以上作戦を思いつかなかった。
なんとも情けない…、と考えていると後ろから暖かい温もりが僕を包み込んだ。
「え?」
『ふふっ、コンビニ行くって嘘だったんですよ。河村さんさっきからすごく面白かったんですもん』
そこにはコンビニに行ったはずのAがいて僕のことをハグしていた。
「じゃあ全部分かった上で今までこんなことしてたわけ?」
『まぁ、そうですね』
それは面白くない。非常に面白くない。
気がつくと僕は彼女をソファに組み敷いていた。
『え…?』
「いやぁここまで僕で遊んでくれたなら今度は僕の番でしょ?」
『…ふふっ。愛してますよ、拓哉さん』
ここまでがAの計算だったと気づくまで後2時間──
*
リクエストより「河村さんが歳下の彼女に翻弄される甘々」でした。
リクエストありがとうございました!
なんか違う!等ございましたら書き換えますのでご指摘よろしくお願いします。
まだまだリクエスト受け付けておりますのでよろしければ、ぜひ。
☆私に魅せるその顔は ymmt→←まるで林檎のような ko-chan
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音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 本当ですか!!そう言っていただけて嬉しいです!リクエストありがとうございましたー! (2020年12月14日 8時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます。まさにって感じです!笑 (2020年12月13日 20時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» 解釈違いでしたか…。ごめんなさい…。新しい作品を書かせていただきますね!申し訳ございませんがもう少しお待ち下さい…! (2020年12月10日 7時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
まりちゃむ(プロフ) - 音穏さん» リクエスト叶えて下さってありがとうございます!こっちのバージョンも好きなんですが彼女は年下であまり賢くなくて頑張って伊沢さんが出した本を読んでてそれに気づかない伊沢さんにかまちょされるイメージでした...。 (2020年12月8日 9時) (レス) id: 3c5d7a454e (このIDを非表示/違反報告)
音穏(プロフ) - まりちゃむさん» わー!お返事遅くなってしまいすみません…!リクエストありがとうございます!できるだけ急ピッチで書かせていただきます! (2020年11月23日 9時) (レス) id: ec43fdd9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音穏 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年7月21日 21時