utsho 嫉妬 ページ1
直接的なutshoはありません。ウォーミングアップ程度
羨ましい。そう思ったのは何度目だろうか。
大先生の隣に立つ男。コネシマのことを。
アイツらはいわゆる『相棒』と呼ばれる関係で、その間には絶対に割って入れないような確かな信頼と絆がある。
俺にできることといえば、せいぜい大先生のことを煽ったり茶化したりすることだけなんだろう。
羨ましい。
と、俺は親友であるロボロに愚痴をこぼす。
ロボロがこちらをチラリと見てため息をつく。
「あんなあ。俺もこんなこと言いたないんやけど、ちとお前女々しすぎるんちゃうか？女々しすぎて鬱陶しいくらいやわ。」
んでその話すんの何回目やねん！ と小突かれる。
「だってだってぇ、ホンマにシッマってずるない？相棒て。そんなん俺の勝ち目ないやん...」
段々と憂鬱になってきて視界がぼやける。
「俺だってシッマみたいに大先生の隣に立ちたいのになぁ...」
そう呟き、その場を去る。
その様子を見てロボロはまた呆れたように深いため息をついた。
「アイツもつくづくアホやなぁ...」
ーーーーー
ロボロのことが羨ましかった。シャオロンの親友と呼ばれるロボロのことが。
アイツと楽しそうに話すシャオロンを見て何度複雑な感情に襲われたことだろうか。
俺の方を見て笑ってほしい。
その一心でシャオロンの気を引くような言動をとってきた。が、やはり親友の壁は越えられないのだ。空しい。
そんなことを相棒であるコネシマ氏にこぼす。
はぁぁぁぁ。と大きなため息が聞こえたと思うと拳が飛んでくる。
「いでぇ！？腹はナシやろ腹はァ！！」
「うｒｒｒるっせぇ!!!!そのジメジメしすぎてキノコ生えるような話何十回と聞かされるこっちの身にもなりやがれ！気が参りそうになるわボケェ!!」
「ごめん♡」
そう謝っても呆れたようにただ睨まれるだけだった。ちゅめたい。
「...俺どうしたらええんやろな。いっそロボロを殺す？」
「アホ。なんで物騒なとこに行き着くねん。普通に告ってあかんかったら残念！成功したらラッキー！でええやろがい。」
「そんな簡単だったらこんな悩んでないわい」
「...めんどくさ。」
「まあコネシマさんにはわからないでしょうけどね〜複雑な乙女心ってやつが。」
また睨まれる。これ以上この話を引きずると命の危険を感じるためすごすごと喫煙所を後にする。
大先生が喫煙所を出るとコネシマは先ほどよりも大きなため息をつく。
「ホンマにめんどくさいやっちゃなぁ...」
二人のすれ違いは続く。
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ゴメスの踊り - なんじゃもんじゃ卵さん» 嬉しくなるお言葉ありがとうございます。励みになります！ (2022年4月5日 1時) (
レス) id: 2be146272b (このIDを非表示/違反報告)
なんじゃもんじゃ卵 - 嫉妬に両片思いという大好きな性癖二つもぶっこんで下さりありがとうございます。これからもお体に気を付けつつ頑張ってください！ (2022年4月5日 0時) (レス) @page1 id: 158962ee3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴメスの踊り | 作成日時：2022年4月5日 0時
