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どんどん歩いて、正面の門を通り抜け、僕らは大通りに出た。
「どこに行くつもり？まーくん」
「うーんとね…まぁ任せてよ」
しばらく歩くと前からタクシーが来て、まーくんは手を挙げてそれを止めた。
「かずちゃん、乗って」
「うん」
ばたんとドアが閉まり。
「パシフィックグランドホテルまで」
「え？」
今、ホテルって言った？
ホテルって…。
どうしよう。
それ、ほんとにまずいでしょ。
今度こそ、隙見て逃げ出さなきゃ。
嘘みたいなイブの奇跡に、いつまでも酔ってちゃいけないってことだ。
和也、目を覚ませ、現実を見るんだ…。
僕は無駄に緊張してしまい、まーくんから何かを話しかけられても、ほとんどうわの空で返事をしていた。
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「着いたよ」
ほどなく、タクシーはホテルに到着して。
降りると、まーくんは慣れた感じで、ホテルの部屋まで僕を案内した。
最初からカードキーを持ってたらしい。
僕はどのタイミングで逃げ出せばいいのか、掴めなくて。
っていうか。
まーくんにしっかりと手を繋がれて。
今日、これでもう、何度目だろう。
僕は、男の子が好きな自分に気づいてから、こんなふうに好きな人と手を繋いだことなんてなかった。
こんなふうに、指と指を絡ませて、包まれるように握られることなんて初めてで。
だから、離せなかった。振りほどけなかった。
まーくんの手を。
「俺、自宅が遠いから、ときどきこのホテルを使ってんの。はい、どうぞ」
「あの、その…」
ドアを開けて、当然のように中に入るようにリードするまーくん。
やっぱ、そーゆーことだよね。
ファンとナニするって。
やっぱあるんだ…。
下を向いたら、スカートの裾が見えた。
戸惑ってる僕に、まーくんが柔らかく笑って言う。
「帰る？」
でも、この人はそういう人じゃないと信じたい。
僕は首を横に振り、ドアの内側へと足を踏み入れた。
だけど…。
ドアが閉まると同時に、まーくんが僕のことを、捕まえるように抱きすくめて。
いきなりの展開に驚く僕に、キスを仕掛けてきた。
「んっ、…」
ぶつかる唇と唇。
初めてのキスが、大好きな人なのに…。
僕は悲しくて、思いっきりまーくんの胸を押し返した。
「なにすんだよ！もぉ！」
やっぱり、ただの雄なんだ、オオカミなんだ。
ファンなら簡単に堕ちると思ってる、最低な男の一人なんだ、この人も。
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もここ(プロフ) - きらりさん» きらりーん♪もー、きらりん面白すぎ！『僕は死にましぇ〜ん』ばりに立ちはだかるきらりんを、友情出演させたいくらいです！「あなた誰？」ってまーくんに、にのちゃんばりに顔や頭をなでなでしてもらいますか？そこはすかさず長瀬パイセンを連れて、飲み屋に逃げてー！ (2016年8月22日 16時) (
レス) id: 8ccf4e3cc5 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - 向日葵さん» ひまちゃん♪先輩は…まぁ、スパイスですので…たぶん…。笑 でもまだまだ登場しますよー（えっ？）私も早くにのあいのいちゃいちゃを書きたいのでけど、我慢してるー！ん？我慢しなくていい？だよねー！移行作業終了まで、ちょっと待ってねー♪ (2016年8月22日 15時) (レス) id: 8ccf4e3cc5 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - よっぴさん» よっぴさん♪うふふ。３人が３人とも、もー、なんなん！？って感じだよね〜。読んでるみんなが、どーゆーこと？ってなってるのを感じつつ、けんかしながら仲を深めてくっていうパターンです（←ばらしてる笑）２０歳前後設定なので、可愛い恋が書けるといいんだけど…。 (2016年8月22日 15時) (レス) id: 8ccf4e3cc5 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - mikoさん» mikoさん♪そうなの、ちょっとまーくんどこ行くのー！って終わって、もやもやさせてます。えへへ。おうちにお子様たちがいると、ほんと忙しないよね〜！がんばれー！もうすぐ夏休みも終わるー！（最近の始業式は９月１日じゃないしね？）続き待っててー♪ (2016年8月22日 15時) (レス) id: 8ccf4e3cc5 (このIDを非表示/違反報告)
もここ(プロフ) - えーすさん» えーすさん♪ふふふ、恋にライバルはつきもの♪（あれ？長瀬先輩ライバルなのかなぁ？←オイ）上手く回ってない二人だけど、応援してあげてー！てか、えーすさん。和ちゃんは立ちんぼなんだけど、えーすさんの頭の中で妄想が広がった？それはそれで楽しい♪ (2016年8月22日 15時) (レス) id: 8ccf4e3cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もここ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/mokoko_pl_f/
作成日時：2016年3月16日 17時
