どうしようもなくすき。２【小田島有剣】 (ページ16)

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Episode60 ページ16

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その日以来私は鳳仙に行かなくなった

佐智雄から大丈夫か、っていうLINEは来てたけど大丈夫もなにも私はあのユリって女の子と顔を合わせたくないだけで。

でも私が学校こんなに休むのも珍しいから
流石の志田からも連絡来てびっくりしたよね(笑)

今まで鳳仙に行っていた時間は、鬼邪高行ったり、それすらも面倒でやる気のない時はそこら辺ふらついて喧嘩したり。

ちなみによっちゃんとはまだ会えてないし連絡もない

『どーしよう、この先』

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『…って洋介聞いてる？』

轟「………ん」

『この反応聞いてないよね』

芝「だな」

辻「また難しそうな本読んでんな」

『だね』

轟「読むか？」

『…いや、絶対読まない』

読まないんじゃなくて読めないんだろ、って笑いながら本を閉じた洋介と目が合う

轟「で？この先どうするか、だっけ」

『そーなんだよ、このままだと鳳仙に留年しなきゃいけなくなる…』

轟「じゃあアンタ、鬼邪高くれば？」

『え？』

辻「…え？」

芝「お…？」

『は、ダサすぎでしょ！！再入学とか！』

轟「…へえ、じゃあそうやってずーーーっとウジウジしたまま結局鳳仙に居続けて変な元彼女に男とられてさらには留年…」

『…ぁああああうるさいー！！
わかった！分かったから！！！』

芝「ははっ、どうすんだ？笑」

『とりあえず……鳳仙には、顔出そうと思う』

辻「そのあとは？」

『…あの女ぶっ飛ばす』

辻「うわ、女こっえー…」

『あんたがそのあとはって聞いてきたんでしょ？！』

芝「やったれやったれ (笑)」

『うん！！』

轟一派にはすごい馴染めたし、定時組といるみたいに気を許せる友達になって。

『あ、このままご飯食べいこーよ』

轟「Aの奢りなら」

芝「俺もそれなら」

辻「だな」

『こーゆーのって男が女に払うよって言うところじゃないの？？』

辻「…女がどこにいると？」

『ねえほんとなにさっきからあんたぶっ飛ばすよ』

結果、じゃんけんで負けた辻にラーメン
ゴチになりました。

辻「ついてねーな今日…テメェ大盛り頼みやがって」

『明日頑張って学校行くためだよごちそうさま辻くん♡』

辻「気持ち悪」

『そんなストレートに言われると傷つく…』

轟「お前らなんだかんだで仲良いよな」

辻「『誰がこいつと！！！！』」

芝「そーゆーとこだろ (笑)」

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