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「あぁ、ペニンシュラ？」
大我さんは蕎麦を飲み込んで言った。「行ったけど、それが？」
それが？
予想外の返しに頭が混乱をきたす。
こんなにあっさり堂々と認められるとは思っていなかったし、今まで大我さんから向けられてきた言動との整合性も取れなくなるしで、次の言葉が出てこない。
男の人にとってはこれが普通なのだろうか。
今までで一番彼が分からなくなる。
「レストランに行っただけなんだけど」
大我さんの言葉に、声にならない拍子抜けした吐息が漏れた。
「ディナーご一緒しながら、うちの会社のこと親父さんに今後もよろしく頼んどいてねって話しただけ」
そうだったんですか、と溜息をつく。
体の力が抜けた。
「枕営業するほど俺も落ちぶれてないわ」
「そんなことは思ってませんでしたけど」
「じゃあなんだよ」
鋭い声だった。
驚いて顔を上げる。
「そんなこと、ただの秘書がなんで聞いてくるんだ」
「……え」
大我さんは正面から私を見た。「なに想像したの？ 気持ち悪いよ」
自分でも知りたくなかった心の部分を突かれたような心地がして、夢から醒めた時と同じ感覚に陥る。
「プライベートまで秘書に口出しされる意味がわかんない」
「そんなつもりじゃ……」
「自分は元彼に会っといて、俺が女の子と遊びに行くのは気に食わないのかよ。そんなの自分が一番可愛いだけじゃん」
大きな瞳が私を睨む。
つられて口をつぐんだ。
大我さんは蕎麦の器に体を戻す。
吐き捨てるように呟かれた。
「俺が誰と会おうが寝ようが、Aには関係ない。そんなことまで干渉してくんな」
ゆっくりと息を吐き、頭を下げた。「……出過ぎたことを言いました。申し訳ありません」
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真澄(プロフ) - 爽さん» ありがとうございます！早く明るい話に持って行けるように頑張りますね！ (2021年10月20日 21時) (
レス) id: aa6f36c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - 更新ありがとうございます！次も気になって仕方ないです (2021年10月12日 22時) (レス) @page37 id: 3c9be1cb24 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - みなこさん» 伏線はすごく頑張って敷いているので嬉しいです。本当に救ってあげて欲しいですね( ；∀；) (2021年10月1日 23時) (レス) id: c611a69c7e (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - 改めて最初から読み返すと色々な伏線があって、すごく納得しました。切ない苦しい思いを抱える主人公を、大我さん救ってあげて、、！という気持ちで続きを待っています。 (2021年9月29日 0時) (レス) id: 58140af225 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - 浬さん» 恐縮です！ありがとうございます😂 (2021年9月24日 23時) (レス) id: c611a69c7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真澄
| 作者ホームページ：https://twitter.com/masumi_chu
作成日時：2021年8月17日 11時
